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虫歯を発症した場合、そのまま自然に治癒することは基本的にありません。
特に歯に穴が開いている場合は、必ず歯科クリニックに通い、患部を削る必要があります。
では、虫歯治療を受けない方が良いタイミングはあるのでしょうか?
今回は、代表的なタイミングについて解説します。
脳梗塞や心筋梗塞の術後など、血液をサラサラにする薬を服用している場合、脳や心臓の血管が詰まるリスクがもっとも高い発症後数ヶ月以内は虫歯治療を控えるべきです。
この時期は薬を自己判断で中断することが絶対に許されず、一方で治療内容によっては出血が止まりにくくなるリスクを伴います。
抜歯を伴わない軽度の虫歯治療であっても、麻酔注射の針が血管を傷つけて内出血を起こす危険があります。
どうしても治療が必要な場合は、内科の主治医と歯科医師が緊密に連携し、薬を継続したまま安全に治療を行える環境が整うまで待つのが基本です。
出血を伴う処置を行う場合は、止血処置の準備が整った高次医療機関の歯科を紹介することもあります。
糖尿病のコントロールが著しく悪いとき血糖値が極めて高い状態や、過去1〜2ヶ月の血糖状態を示すHbA1cの値が著しく高いタイミングでは、虫歯治療を避けるべきです。
高血糖状態の体は白血球の機能が低下しているため免疫力が落ちていて、治療した傷口から細菌が侵入して重い感染症を引き起こすリスクがあります。
また組織の修復力も低下しているため、治療後の傷が非常に治りづらくなります。
さらに、治療によるストレス自体が血糖値を上昇させる悪循環も生み出します。
まずは食事療法や投薬で血糖値を安全な基準値まで下げ、感染リスクを抑えられる状態になってから治療を開始します。
日頃の血糖値の推移についても、歯科医師に正確に伝えることが重要です。
骨粗鬆症の治療やがんの骨転移を抑えるために、ビスフォスフォネート製剤やデノスマブなどを使用している時期は、慎重な判断が必要です。
これらを服用しているタイミングで虫歯が進行し、抜歯を行ったり、歯の根元の感染が顎の骨に波及したりすると、薬剤関連顎骨壊死という副作用を引き起こすことがあります。
軽度の虫歯であれば問題ありませんが、根の深い治療や抜歯が必要になりそうな場合は、必ず主治医に相談し、休薬の可否や安全な治療タイミングを見極める必要があります。
治療を始める前に、これらの薬を使用している旨を必ず申告してください。
虫歯治療は、基本的に誰もが受けなければいけないものです。
しかし、虫歯治療よりも体の安全を優先しなければいけないケースは存在します。
虫歯は口内を蝕んでいく危険な疾患ですが、それを治療するために全身の健康が悪化すると元も子もありません。
特に持病をお持ちの方は、医師の意見を参考にしながら、慎重に判断する必要があります。