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歯周病が進行している方は、ブラッシングをしたときや、硬さのあるものを食べたときなど、歯茎への刺激があるとすぐに出血してしまいます。
またこのような流血があったとき、間違った行動を取ってしまう方が多いのも事実です。
今回は、具体的に避けるべき間違った行動について解説します。
血行を良くして歯茎を鍛えるという目的で、出血している歯茎を指で強く押し揉んだり、市販の硬いマッサージ器具で刺激したりする行為は逆効果です。
炎症状態にある歯茎の組織は、非常にデリケートでうっ血しています。
そこに強い圧迫や摩擦を加えると、微細な血管が破れて出血が増したり、組織が破壊されて炎症が広がったりします。
指の爪で歯茎を傷つけ、そこから新たな細菌感染を起こすリスクもあります。
歯茎のマッサージ効果は、適切な硬さの歯ブラシの毛先を優しく当てて微振動させるブラッシングの過程で自然と得られるものです。
わざわざ強い力で揉みほぐす必要は一切なく、むしろ安静に保つべきです。
ドラッグストアなどで購入できる市販の歯周病用の塗り薬や内服薬に頼り、自力で完治させようとするケースもNGです。
これらの市販薬は、一時的に腫れや出血を抑える対症療法の成分が含まれていることが多く、急な症状の緩和には役立ちます。
しかし、歯周病の根本原因である歯周ポケットの奥深くにこびりついた歯石を薬で溶かすことは不可能です。
薬の効果で一時的に出血が止まったとしても、それは原因が取り除かれたわけではなく、水面下で骨の破壊が進行している危険性があります。
市販薬はあくまで歯科クリニックに行くまでの応急処置として捉え、治療の代わりにしてはいけません。
根本原因は、歯科クリニックでのみ除去可能です。
歯茎からの出血を「体の中の悪い血や膿が出ている証拠だから、出し切れば治る」と解釈し、何の手策も打たずに放置したり、むしろ積極的に血を出そうとしたりするのもNGです。
医学的に、歯周病による出血はデトックスでも何でもありません。
毛細血管が炎症によってもろくなり、わずかな刺激で破れているシグナルです。
放置しても、悪い成分が抜けて自然治癒することはありません。
むしろ、出血しているということはそれだけ炎症が強い状態であり、そのままにすれば歯を支える骨が徐々に溶かされていきます。
血が出るのを歓迎して放置せず、すぐに原因除去のケアを始めるべき重大な異常事態だと言えます。
歯周病による歯茎の流血は、冒頭でも触れた通りある程度疾患が進行しているサインです。
そのため、まずは優しいブラッシングで対応しつつ、すぐに歯科クリニックの予約を取ることが大切です。
もちろん、歯周病は発症しないに越したことはありません。
虫歯と同じくらい強い予防意識を持ち、そもそも発症させないことが大切です。