ブログ
Blog

Blog
ドライマウス(口腔乾燥症)は、薬の副作用やストレス、加齢といったさまざまな原因で引き起こされる、口内が乾燥する疾患です。
またドライマウスには、あまり知られていない他の原因も数多く存在します。
今回は意外な原因の中から、いくつかピックアップして解説したいと思います。
人間は本来、鼻で呼吸をするようにできていますが、鼻の左右を仕切る壁が曲がっている鼻中隔弯曲症や慢性的なアレルギー性鼻炎があると、無意識に口呼吸になります。
特に睡眠中は全身の筋肉が緩むため、顎が下がって口が開きやすくなります。
一晩中、乾燥した外気がダイレクトに口の中を通り続けることで、唾液は一瞬で蒸発し、口腔粘膜は完全に干からびた状態になります。
朝起きたときに喉が激しく痛んだり、上顎がカサカサに張り付いたりするのはこのためです。
こちらは、日中は問題なくても、就寝中という長時間の無防備な時間帯に起きる深刻な乾燥原因です。
舌の裏側にある細いヒダである舌小帯が生まれつき短かったり、舌の先端近くまで強固に付着していたりする状態を舌小帯短縮症と呼びます。
この状態では舌の上下・左右への自由な動きが著しく制限されます。
私たちは日常生活の中で、無意識に舌を動かして頬の内側や歯の表面をぬぐい、唾液を口内全体に行き渡らせる自浄作用を行っています。
しかし、舌の可動域が狭いとこのワイパーのような動きができず、唾液腺から出た水分が特定の場所に滞留し、口内の他の部分が局所的に激しく乾燥します。
つまり舌の運動量低下が、結果として口腔全体の乾燥感を増幅させてしまうということです。
ダイエットや健康維持のために、高濃度のカテキンを含む緑茶、ウーロン茶、またはカリウムを豊富に含むサプリメントを常飲する方が増えています。
これらには、非常に強力な利尿作用があります。
利尿作用には、体内の余分な水分や老廃物を排出するメリットがある反面、度を越すと体全体が軽度の脱水状態に陥ります。
人間の体は水分が不足すると、命に関わる重要臓器への供給を優先するため、生命維持における優先度が低い唾液の分泌を真っ先にストップさせます。
喉が渇いたからとお茶を飲み、それがさらに尿としての排出を促すという悪循環が、喉や口の慢性的な渇きを作ります。
ドライマウスを発症すると、単に口内が乾燥するだけでなく、食事や会話などさまざまな場面で支障をきたします。
また唾液の分泌量が減って口内環境が悪化することから、虫歯や歯周病のリスクも極めて高くなるのが厄介な点です。
そのため、ドライマウスはなるべく多く原因を把握しておき、発症させないに越したことはありません。