ブログ
Blog
Blog
インプラントは審美性の高い人工歯ですが、当然一切汚れがつかないというわけではありません。
ここでいう汚れには、食べカスやプラークだけでなく、プラークが石化した歯石も含まれています。
今回は、インプラントに歯石が付着する仕組みや主なリスクについて解説します。
食事を摂ったとき、歯の周囲には食べカスが付着します。
こちらが除去されないままある程度の時間が経過すると、細菌の温床であるプラークが形成されます。
さらにプラークがついている状態をそのままにすると、今後は唾液に含まれるミネラルにより、プラークが石灰化を起こします。
これによって形成されるのが、石のように硬い歯石です。
またプラークはインプラントにも付着するため、当然それが歯石に変化することもあります。
インプラントは、歯石の影響で虫歯になることはないものの、悪影響を受けることは考えられます。
インプラントに歯石が形成されると、インプラント周囲炎のリスクが高まります。
こちらはいわば歯周病のようなもので、インプラント周りの歯茎や骨が炎症を起こす疾患です。
初期段階では歯茎の赤みや腫れ、出血などの症状が見られ、重症化すると人工歯根の安定感が失われ、最悪の場合脱落を引き起こすことがあります。
またインプラントに歯石が溜まることにより、単純に審美性は低下します。
特に前歯は外から見えやすい部分であり、インプラントを装着している場合は歯石による見た目の悪さが目立ちます。
具体的には、従来よりもインプラントが黄ばんで見えたり、歯茎の位置が下がって金属部分が見えたりする可能性があります。
インプラントへの歯石の付着を防ぐには、やはり正しいブラッシングを行うことが大切です。
歯茎やインプラントの周りについては、優しい力でブラッシングしましょう。
強く磨きすぎると、歯茎を傷つけてしまうおそれがあります。
また歯石は歯と歯茎の間に溜まりやすいため、歯ブラシを45度に傾け、境目をしっかり磨くのもポイントです。
インプラントの審美性、機能性を長期間キープするためには、なるべく歯石の付着を避けなければいけません。
歯石はインプラント周囲炎を引き起こし、さらにはキレイな上部構造を黄ばませてしまう可能性があります。
また歯石の付着を防ぐには、患者さんによるブラッシングだけでなく、歯科クリニックで行われる定期的なメンテナンスも必要不可欠です。
すでに歯石が付着している場合でも、歯科クリニックであれば取り除けます。