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小児歯科治療として代表的なものの一つに、フッ素塗布があります。
こちらには、文字通り歯にフッ素を塗布する治療であり、歯の再石灰化の促進や歯質の強化、虫歯菌の活動抑制といった効果があります。
今回は、子どものフッ素塗布におけるタイミングや安全性などについて解説します。
結論から言うと、子どものフッ素を始めるタイミングとしては、1歳半頃がおすすめです。
子どもの乳歯が生え始めるのは、生後6ヶ月頃です。
しかし、こちらはまだ下の前歯が2本生えてくる程度で、食べ物をしっかり噛むこともできないため、フッ素塗布を行う必要はありません。
ここから徐々に前歯が生え揃い始め、1歳半頃までには上下の前歯4本ずつ、合計8本になります。
こちらのタイミングが、フッ素塗布を開始するおすすめの時期です。
ちなみに、1歳半頃は虫歯になりやすい年齢でもあるため、フッ素を塗布することにより、まずはこの時期の虫歯をゼロで乗り切ることを目指しましょう。
歯科クリニックでのフッ素塗布とあわせて、自宅でのブラッシングにもフッ素を採り入れることで、より虫歯予防の効果を高められます。
ドラッグストアなどの店舗では、フッ素が配合された歯磨き粉も多く販売されています。
市販のフッ素入り歯磨き粉は、歯科クリニックで使用するフッ素と比べると効果が弱いですが、継続的に採り入れることで、虫歯に負けない強い歯を維持できます。
また、フッ素入り歯磨き粉でのブラッシングは、毎食後と就寝前に行うのが理想です。
フッ素は一度に過剰な量を摂取することで、嘔吐や腹痛などを起こしたり、高濃度のフッ素を長期間継続して使用することで、斑状歯や骨硬化症を起こしたりすると言われています。
しかし、歯科クリニックで使用するフッ素は、極めて安全です。
高濃度のフッ素は、3~4ヶ月に1回しか塗布しないため、前述したようなフッ素中毒を引き起こすことはありません。
また、自宅で使用するフッ素入り歯磨き粉についても、配合されているフッ素は低濃度であるため、少し誤飲してしまったくらいであれば、特に心配する必要ないと言えます。
ここまで、子どものフッ素塗布におけるタイミングや安全性を中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
幼い頃から少しでも子どもの虫歯を減らしたいという親御さんは、小児歯科治療に精通した歯科クリニックでフッ素を塗布してもらいましょう。
また、歯磨き指導を受けたり、シーラントなど別の治療を受けたりすることも検討すべきです。