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子どもの歯並び、上下の歯の噛み合わせに異常があることを不正咬合といいます。
また、子どもによく見られる不正咬合の一つに、出っ歯が挙げられます。
こちらは、正確には上顎前突というもので、咀嚼や発音などに悪影響を及ぼします。
今回は、子どもに出っ歯になる主な原因について解説します。
子どもが出っ歯になる主な原因は、上の前歯が前に突き出ている、下顎自体が前に出すぎている、下顎の成長が弱いという3つのパターンがあります。
日本をはじめとするアジア系の方は、一般的に下顎の成長が弱いという特徴があります。
また、親子で顔が似るように、噛み合わせにも遺伝の影響があります。
お父さんやお母さん、また同じ家計に出っ歯の傾向がある場合、それは子どもにも受け継がれる可能性が高いです。
子どもの中には、癖で指しゃぶりを行う子も多いですが、こちらも出っ歯を引き起こす原因の一つです。
具体的には、3歳以上で、かつ指しゃぶりをしすぎている子どもは、指を吸う力によって上の前歯が押し出されてしまい、出っ歯になりやすくなるとされています。
ただし、問題があるのは、あくまで寝ている間ずっと指しゃぶりをしているなど、長時間に及ぶ場合のみです。
たまに指しゃぶりをするくらいであれば、特に問題はありません。
また、3歳までの指しゃぶりは、幼児であれば誰もが通る道であり、歯並びにもそれほど影響しないため、そこまで気にしなくても大丈夫です。
口呼吸の子どもは、鼻呼吸の子どもと比べて出っ歯になるリスクが高いです。
通常、口を閉じている場合、上唇によって内側に力がかかります。
しかし、口呼吸の場合、歯に対して内側へ押し込む力がないため、歯が前の方へ出てしまいます。
特に、鼻炎などで鼻が詰まりやすい子どもは、口呼吸になりやすいです。
また、近年はマスクをする機会も増加し、呼吸のしにくさから口呼吸をしている子どもが増えています。
口呼吸には、口臭を発生させたり、虫歯や歯周病のリスクを高めたりといったデメリットもあるため、親御さんは原因を考慮しながら、鼻呼吸がしやすいように誘導していくことが大切です。
ここまで、子どもが出っ歯になる主な原因について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
遺伝性の出っ歯については、なかなか予防するのが難しいですが、指しゃぶりや口呼吸など、子どもの良くない癖や習慣については、親御さんがある程度制限できます。
そのためには、日頃から子どものことをよく観察し、異常があった場合に対処できるようにしておかなければいけません。