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デンタルフロスは、歯間ブラシと並び、重要なセルフケアのサポートアイテムです。
デンタルフロスがなければ、口内のプラーク除去率は数十%も低下すると言われています。
しかし、フロスの使用時にはトラブルが発生することもあります。
今回は、トラブルの内容とその対策について解説します。
使用後に生じる痛みは、力を入れすぎたオーバーフロッシングが最大の原因です。
フロスを歯肉溝の奥深くまで無理に押し込みすぎると、デリケートな牙肉組織を傷つけて鋭い痛みが生じます。
また知覚過敏がある場合は、歯の根元に触れることで神経が一時的に刺激され、キーンと痛むことがあります。
対策としては、力任せに押し込まず、歯の側面に沿わせながら優しくCの字を描くように包み込み、上下に数回スクラブさせるだけで十分です。
歯茎の溝に入れる深さは、抵抗を感じる手前にとどめてください。
使用後の痛みが数日経っても引かない場合や、ズキズキと拍動するような痛みがある場合は、内部の虫歯や神経の炎症の可能性があるため、歯科医師に相談してください。
フロスを使って隙間が空いたように感じるのは、フロスによって歯が削れたり動いたりしたわけではありません。
多くの場合、溜まっていた頑固なプラークが取れたり、炎症で腫れていた歯茎が健康に引き締まったりしたことで、本来あるべき隙間が見えるようになったのが原因です。
対策としては、口内の状態が改善して健康に近づいている証拠なので、安心してフロスを継続してください。
ここで使用をやめてしまうと、再びその隙間にプラークが溜まり、最悪の場合は歯を支える骨が溶けて本当に隙間が拡大してしまいます。
どうしても見た目が気になる場合や、食べ物が詰まりやすくて困る場合は、歯科クリニックで樹脂を詰めるダイレクトボンディングという治療で審美的に改善することが可能です。
フロスからドブのような嫌な臭いがする場合、付着したプラークの中で細菌が繁殖し、ガスを発生させていることが原因です。
特に毎回同じ場所のフロスが臭う場合は、その部分に深い歯周ポケットが存在しているか、内部で進行した虫歯があるサインです。
詰め物の隙間に食べカスが詰まって腐敗しているケースもあります。
対策としては、毎日の徹底的なフロスケアで細菌の温床となるプラークを溜めないことが基本になります。
臭いが気になる部分には、殺菌効果のあるマウスウォッシュを併用すると効果的です。
ただし、セルフケアを続けても異臭が消えない場合は、肉眼で見えない部分で深刻な問題が起きている可能性が高いため、歯科クリニックでの精密洗浄と治療が必要です。
冒頭でも触れた通り、デンタルフロスを使用しなければ、徹底的に虫歯を予防することは難しいです。
一方で、歯ブラシとは使い方も構造もまったくことなるのがデンタルフロスであり、特徴を知っていなければトラブルが起こりやすくなるのも事実です。
本格的に採り入れようと考える方は、歯科クリニックでのブラッシング指導で正しい使い方をマスターしましょう。