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虫歯が痛いことが理由で歯科クリニックを訪れたにもかかわらず、その日のうちに治療を受けられないというケースがあります。
このとき患者さんは、「なぜすぐに治療してくれないのか」と不満を抱くかもしれませんが、これにはしっかりとした理由があります。
今回は主な理由を3つほど解説します。
強い痛みや腫れがあるときは、歯の周囲に炎症が起きています。
この状態で無理に削ったり抜いたりすると、麻酔が効きにくいため患者さんに激痛を強いることになります。
また炎症がある部位を刺激すると、細菌が血管に入り込んで全身に回るリスクや、術後の腫れがさらに悪化するおそれがあります。
そのため、まずは抗生剤や鎮痛剤を処方して炎症を鎮め、体が治療を受け入れられる状態になるのを待ちます。
もちろんこの理由については、歯科クリニックを訪れた当日、歯科医師から説明されます。
虫歯の治療は、単に穴を埋めるだけではありません。
レントゲン撮影や歯周病検査を行い、虫歯の進行度合い(C1〜C4のステージ)や神経の状態、さらには土台となる歯茎の健康状態を正確に把握する必要があります。
もし診断を誤り、神経の処置が必要な歯をそのまま詰め物で塞いでしまったら、後から猛烈な痛みに襲われ、結果的に治療が長引くことになります。
要は急がば回れで、初回はしっかりとした診断を下すことが、歯を長持ちさせる近道だということです。
歯茎が腫れていたり出血したりしている状態で型取りや詰め物を行うと、精密な処置ができません。
出血が混じると接着剤の強度が落ち、詰め物がすぐに外れたり、その隙間から二次カリエスという虫歯の再発が起きたりする原因になります。
そのため、緊急性が高くない場合は、まず歯石除去やクリーニングを行い、歯茎を引き締めてから本治療に入ります。
これは被せ物の適合性を高め、治療した歯を1日でも長く持たせるために欠かせないステップです。
歯石除去もしくはクリーニングと虫歯治療は、別日に行われることも当然あります。
ちなみに歯石除去やクリーニングについては、虫歯治療ほど身体の負担を伴う施術ではありません。
虫歯の痛みが我慢できなくなった場合、早急に歯科クリニックを訪れるというのは決して間違った行動ではありません。
しかし、患者さんの思惑通り、その日のうちに治療を受けられるとは限りません。
そのため痛くなってから通院するのではなく、異常を感じる前から定期検診を受け、早期発見や早期治療を心掛けるのが大切です。