東松山かさはら歯科

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【東松山の歯医者で歯周病治療】歯周病と破骨細胞の関係について

歯周病は、世間の方が思っている以上に怖い疾患です。
痛みがないからといって放置していると歯がグラグラになり、最終的には抜け落ちてしまいますし、脳や心臓などに関連する全身疾患につながることもあります。
今回は、こちらの歯周病と破骨細胞の関係について解説します。

破骨細胞とは?

破骨細胞(はこつさいぼう)は、古くなった骨や不要になった骨組織を壊して吸収する役割を担う、多核の巨大な細胞です。

私たちの身体では、骨を作る骨芽細胞と骨を壊す破骨細胞が絶えず働き、骨を新しく作り替える骨リモデリング(新陳代謝)を行っています。
これにより、骨の強度が保たれ、血中のカルシウム濃度も一定に調節されています。

破骨細胞は骨の表面に密着すると、酸やタンパク質分解酵素を放出して骨のミネラル分やコラーゲンを溶かします。
これを骨吸収と呼びます。

通常はこの破壊と再生のバランスが保たれていますが、加齢やホルモンバランスの変化、炎症などが原因で破骨細胞の働きが過剰になると、骨の再生が追いつかなくなります。
これが進行した状態が骨粗鬆症であり、歯科領域においては歯槽骨の破壊に直結します。

健康な状態では骨を守るために不可欠な細胞ですが、一度スイッチが過剰に入ってしまうと、自分自身の骨を過度に削り取ってしまう諸刃の剣のような側面を持っています。

歯周病と破骨細胞の関係

歯周病は、細菌感染によって歯の周囲の組織に炎症が起こる疾患です。
この疾患のもっとも深刻なプロセスに、破骨細胞が深く関わっています。

プラークに含まれる歯周病菌が毒素を出すと、生体防御反応として歯茎に炎症が起き、サイトカインと呼ばれる情報伝達物質が放出されます。
このサイトカインは、実は破骨細胞を異常に活性化させる引き金となります。

本来骨のリモデリングのために働くはずの破骨細胞が、炎症によって敵を排除するための過剰な反応の一部として、歯を支えている土台である歯槽骨を溶かし始めてしまうのです。これが歯周病で骨が溶けるメカニズムの正体です。

また歯槽骨が破壊されると、歯を支える力が弱まり、歯がグラグラし始めます。
放置すれば、最終的には支えを失った歯が抜け落ちてしまいます。

つまり歯周病治療の要は、徹底したクリーニングによって炎症を鎮め、破骨細胞による異常な骨吸収を食い止めることにあるということです。

まとめ

本記事でも触れた通り、破骨細胞は決して悪い細胞ではありません。
正常な身体をつくるためには絶対に必要なものですが、こと歯周病においてはとても厄介な存在になります。
サイトカインによる破骨細胞の異常な活性化を防ぐためにも、セルフケア・プロケアでしっかりとプラークや歯石を取り除き、口内環境を清潔に保つことが求められます。

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