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ある程度年齢を重ねた方の中には、自身の健康状態について気になっている方も多いかと思います。
友人などと集まっても、つい健康の話ばかりしてしまうというケースは多いでしょう。
また加齢は、虫歯のリスクを高めることでも知られています。
今回はこちらの主な理由について解説します。
歯茎が下がって露出した歯の根元の表面は、象牙質という組織でできています。
象牙質は、歯の頭を覆っている硬いエナメル質に比べると、酸に対する抵抗力が圧倒的に弱いという特徴があります。
エナメル質がpH5.5程度で溶け始めるのに対し、象牙質はpH 6.2~6.7というごく弱い酸性でも簡単に溶け出してしまいます。
そのため、露出した根元にプラークが付着すると、あっという間に虫歯が進行してしまいます。
これを根面齲蝕と呼び、大人の虫歯の代表格です。
根元の虫歯はグルリと歯を囲むように広がりやすく、進行すると歯の頭がポキッと折れてしまう原因にもなるため、非常に厄介なリスクとされています。
年齢を重ねた口の中には、若い頃からこれまでに受けてきた虫歯治療の痕がたくさん残っています。
これらの人工物は、どれほど精密に作られていても、経年劣化によってセメントが溶け出したり、素材自体が摩耗したりしていきます。
その結果、歯と人工物の間に目に見えないほどのわずかな隙間が生じてしまいます。
この隙間に虫歯菌が入り込むと、毎日の歯磨きだけでは汚れを落とすことができず、詰め物の内側で再び虫歯が進行します。
これを二次虫歯と呼びます。
過去に治療した歯が多い方ほど、この再発のリスクを抱える箇所が物理的に多くなるため、高齢になればなるほど虫歯のリスクが比例して高くなります。
加齢に伴って避けて通れないのが、老眼をはじめとする視力の低下です。
鏡を見て歯を磨く際、歯と歯茎の境目や、歯の裏側、奥歯の細かい溝などにプラークが残っているかどうかを、自身の目で正確に確認することが難しくなります。
プラークは歯と同じような白色や淡い黄色をしているため、視界がぼやけていると見落としがちになります。
本人はいつも通り丁寧に磨いているつもりでも、実際には何日も同じ場所に汚れが停滞したままになり、そこから虫歯菌が繁殖して歯を溶かし始めます。
年齢を重ねた方は、虫歯を含む口内トラブルが起こりやすく、視力の低下によってセルフケアもしにくくなります。
そのため、より一層予防歯科に力を入れる必要があります。
また年齢を重ねた方の適切な予防歯科には、セルフケアだけでなく、プロフェッショナルによる定期検診やクリーニングなどが必要不可欠です。
多少面倒でも、頑張って通院しましょう。