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虫歯予防は、虫歯による痛みや併発する疾患などを予防するために行うものですが、実際は他にも関連性がある症状がいくつか存在します。
例えば、一見無関係に見える便秘も、虫歯予防とは非常に深い相互関係にあります。
今回は、虫歯予防と便秘の関係について解説します。
唾液には強力な抗菌作用や初期の虫歯を修復する再石灰化の働きがあり、虫歯予防に欠かせません。
この唾液の分泌をコントロールしているのが自律神経です。
ストレスや疲労によって自律神経が乱れて交感神経が優位になると、サラサラした唾液の分泌が減り、口内が乾燥して虫歯リスクが跳ね上がります。
同時に、自律神経の乱れは腸のぜん動運動を停滞させるため、便秘をダイレクトに引き起こす原因になります。
つまりストレスによる自律神経の乱れが、口内の乾燥と腸の停滞を同時に誘発してしまうということです。
食べ物をよく噛む咀嚼は、虫歯予防と便秘解消の両方に劇的な効果をもたらします。
しっかりと噛むことで口内に大量の唾液が分泌され、これが歯の表面を洗い流して虫歯菌の繁殖を抑制します。
さらに、よく噛むことは脳の満腹中枢を刺激するだけでなく、胃や腸などの消化器官に対して「これから食べ物が送られてくる」というシグナルを送る役割も果たしています。
これにより、腸の動きが活発になり便秘が改善されやすくなります。
逆にあまり噛まずに早食いをする習慣があると、唾液が出にくくなって口内環境が悪化するだけでなく、塊のまま胃腸に食べ物が送り込まれるため、便秘の原因になってしまいます。
一口30回を目標によく噛んで食べることが、双方の予防につながります。
私たちの口内には数百種類もの細菌が住んでおり、虫歯を放置したりケアを怠ったりすると悪玉菌が大量に増殖します。
驚くべきことに、これらの口内細菌は日々の食事や唾液とともに、毎日大量に胃や腸へと飲み込まれています。
通常は胃酸で多くが死滅しますが、歯周病菌や特定の虫歯菌などは生命力が強く、一部が腸まで生きて到達することが分かっています。
腸にたどり着いた悪玉菌は、腸内環境を整えている善玉菌の働きを邪魔し、腸内フローラのバランスを著しく悪化させます。
腸内環境が崩れて悪玉菌が優位になると、腸の動きが悪くなり便秘を引き起こす原因になります。
前述の通り、虫歯予防を徹底することは、便秘の改善や予防にもつながります。
裏を返せば、ブラッシングや歯科クリニックでのプロフェッショナルケアを怠ると、便秘のリスクも跳ね上がるということになります。
虫歯と便秘、どちらも身体や日常生活に悪影響を及ぼすものであるため、丁寧なケアによって発症を防ぐことが望ましいです。