虫歯ができているにもかかわらず放置すると、痛みは悪化しますし、同時に歯周病の進行も早まります。
また最悪の場合、歯を残すことが難しくなるケースもあります。
さらに、虫歯を放置することには、他にも意外なデメリットがいくつかあります。
今回はこちらの内容について解説します。

治療費が高額になる

虫歯を治療せずそのままにしていると、ほぼ確実に治療費は高くなります。
こちらは症状が深刻化すればするほど、大がかりな治療が必要になるからです。

まだ初期段階の虫歯の場合、一切歯を削らずに完治することがあります。
具体的には、ブラッシングの改善や歯科クリニックでのクリーニングなどを行うことで、病変部が修復されます。
もちろん歯を削らない場合、治療費はほとんどかかりません。

一方、重度にまで進行した虫歯は、歯の根っこにある根管の治療を受ける必要があります。
さらにひどければ抜歯の可能性もあり、これらは金額がかかるだけでなく通院回数も多くなります。

生活の質が低下する

生活の質が低下することも、虫歯を放置することの意外なデメリットです。

虫歯を治療せずそのままにしているということは、言い換えれば常に痛みや不快感を覚えているということになります。
このような状態は、ストレスや不安を増加させ、生活の質の低下を招きます。

また虫歯の症状については、本人だけが我慢していれば良いというわけではありません。
虫歯が進行すると、発せられる口臭が強くなり、周りの方にまで悪影響を及ぼします。

その結果、コミュニケーションを取るのを避けられたり、口臭を指摘された場合は自らコミュニケーションを取れなかったりするおそれがあります。

より歯科クリニックに通いにくくなる

虫歯を放置すればするほど、どんどん歯科クリニックには通いづらくなっていきます。
なぜなら、患者さんには「怒られるかもしれない」「見せるのが恥ずかしい」という感情が生まれるからです。

歯科医師が虫歯を放置した患者さんに対し、強い言葉で叱責するようなことはありませんが、患者さんからすればそれが怖くて通院できなくなることがあります。

またボロボロになった歯を見せるのが恥ずかしいことから、なかなか重い腰が上がらず、さらに症状が進行するという悪循環に陥ります。

まとめ

軽度の段階で治療すれば、虫歯治療はそれほど痛みが強いものではなく、患者さんの負担が大きいものでもありません。
しかし、重度になるとある程度負担が大きくなるほか、経済的または精神的な負担ものしかかります。
さらに、これまで通り豊かな生活を送るのも難しくなるため、なるべく早めに歯科クリニックを訪れるべきです。