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【東松山の小児歯科】子どもの”お口ポカン”について

子どもの口や歯、舌などの異変について、親御さんはできる限り早く気が付かなければいけません。

なぜなら、これらは歯並びや噛み合わせ、全身への悪影響につながる可能性があるからです。

今回は、子どもの口周りの異変の一つである“お口ポカン”について解説したいと思います。

 

お口ポカンの概要

 

子どもがテレビやスマートフォン、タブレットなどで動画を観ているとき、いつも口が開いているというケースがあります。

こちらは、一般的にはお口ポカンと呼ばれるもので、正式には口唇閉鎖不全症という症状です。

お口ポカンはいわゆる俗称ですが、子どもの悪癖を認識する上ではわかりやすい名前の方が良いため、歯科クリニックの医師もお口ポカンという言葉を使用することが多いです。

近年は、お口ポカンの症状が見られる子どもが増えていて、こちらの症状を改善しようと、ポスターが掲示されている学校があるくらいです。

 

お口ポカンのデメリット

 

子どもにお口ポカンの症状が見られる場合、口輪筋という口周りの筋肉が弛緩しているため、こちらの筋肉がなかなか発達しません。

また、常に口が開いている場合、舌が下方に位置していて、上の歯列の拡大に寄与しないため、上顎の歯列が狭くなり、出っ歯や乱杭歯などの不正咬合を引き起こすこともあります。

その他、顎の骨の発達が遅れることや、全身への影響としては、口が開いていることで風邪を引きやすくなること、口内が乾燥して虫歯や歯周病のリスクが高くなることなどもデメリットです。

 

お口ポカンの治療法について

 

子どものお口ポカンの治療法は、その原因によって治療法が変わってきます。

元々口周りの筋力が不足している場合は、マウスピース矯正などにより、口周りの筋肉を鍛えます。

また、出っ歯や受け口、開咬など、すでに歯並びの乱れがある場合、物理的に口が閉じづらくなることがあり、このようなケースでは、急速拡大装置や拡大床、ワイヤー矯正などの矯正治療を行います。

その他、舌が短い場合は、舌小帯を切除したり、アレルギーなど慢性的な鼻炎が原因の場合は、そちらの疾患を改善したりすることで、お口ポカンが治ることもあります。

 

まとめ

 

ここまで、子どものお口ポカンの概要やデメリット、治療法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

常に口が開いていることは、見た目の問題だけでなく、さまざまな口内のリスク上昇や、体調の悪化などにつながることもあります。

そのため、親御さんが何度言っても治らない場合は、早めに歯科クリニックの医師に相談し、原因を明らかにしなければいけません。

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