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保定期間は、矯正治療が終了した直後の歯や周辺組織が不安定な時期に、後戻りを防ぐために設けられる期間です。
インビザラインでもこちらの期間は存在し、一定期間は保定装置を装着して生活しなければいけません。
今回は、インビザラインの保定期間における主なポイントについて解説します。
インビザラインによる矯正治療が終了した後は、最低でも1年以上保定期間を過ごさなければいけません。
より正確にいうと、インビザラインの矯正治療にかかった期間と同じくらいの期間、保定装置を装着し続ける必要があります。
これよりも期間が短くなると、後戻りのリスクが高くなります。
また1日に保定装置を装着する時間については、1日20時間以上です。
こちらも、矯正治療でマウスピースを装着する時間と同じです。
ちなみに2年目以降は、保定装置の装着時間を徐々に減らし、最終的には寝ているときのみ装着する方が多いです。
保定装置は、唇側誘導線という硬い線を前歯にかけ、奥歯まで押し付けて装着します。
装着後は全体を歯に押し付け、一部が浮いてしまわないように形を整えます。
このように正しく装着すれば、歯が移動することなく固定されるため、後戻りのリスクは大幅に軽減されます。
逆に一ヶ所でも浮いているところがあると、その部分が不安定になり、矯正治療後の歯並びをうまく固定できません。
そのため、保定装置をしているにもかかわらず、後戻りが生じるという現象が起こり得ます。
保定装置を使用する場合、マウスピースと同じくメンテナンスを継続する必要があります。
具体的には、保定装置を外した後ぬるま湯でよく洗い、柔らかい歯ブラシと中性洗剤もしくは専用のクリーナーで清掃します。
洗浄後は再度よく洗い、清潔なタオルで水気を拭き取れば完了です。
保管方法については、清潔な専用ケースに保管し、ケースも定期的に洗浄するようにしましょう。
ティッシュなどに包んで放置すると、誤って破棄してしまう可能性があるため、避けるのが無難です。
またケースは直射日光が当たる場所、高温の場所に置かないように注意してください。
インビザラインによって歯並びがキレイになっても、保定期間を適切に過ごさなければ、これまでの苦労が水の泡になってしまいます。
またすぐに後戻りが起きてしまった場合、矯正治療をやり直すための費用もかかるため、必ず保定期間は正しく装着しましょう。
保定期間の詳細については、歯科クリニックの医師から説明があるため、しっかりと聞いておいてください。