インプラント治療を受けた後は、歯が失われていた部分にまるで天然歯のような人工歯が入ることになります。

そのため、口内環境はガラッと変わると言っても過言ではありません。

では、インプラント治療を受けた後のブラッシングについては、一体どのように行えば良いのでしょうか?

今回はこちらの点について解説します。

 

治療した部分のブラッシングについて

 

インプラントを埋入した部分のブラッシングについては、慎重かつ丁寧に行わなければいけません。

特に治療から数日間は出血や腫れなどの症状が出やすいため、軽くうがいをする程度にとどめておきましょう。

これまでと同じように治療箇所をブラッシングしてしまうと、血が固まった部分が洗い流され、傷の治癒が遅れてしまうことが考えられます。

ちなみに治療当日は唾液に血が混じり、口内が気持ち悪くなることが予想されますが、当日についてはうがいも控えるべきです。

 

治療箇所以外のブラッシングについて

 

インプラント治療を受けた箇所以外のブラッシングについては、治療後でもこれまで通り行って構いません。

むしろ丁寧にブラッシングすることで、傷口から細菌が侵入するのを予防できます。

しかし大きく歯ブラシを動かしてしまうと、傷口に歯ブラシが当たる可能性があるため、小刻みに動かすことをおすすめします。

また口をすすぐ際にも、治療箇所に強い刺激を与えないように注意が必要です。

ちなみに歯磨き粉については、ジェル状の製品を使うのがポイントです。

大きな粒子を含む歯磨き粉を用いると、治療箇所の傷口に入り込んで炎症を起こす可能性があります。

 

インプラント治療後に使用する歯ブラシに付いて

 

インプラントの治療箇所をブラッシングする際は、毛先が細い歯ブラシを選びましょう。

毛先が細ければ、インプラントと歯茎の境目もしっかり磨けます。

丁寧にブラッシングをしていても、インプラントと歯茎の境目はプラークが残りやすいです。

またインプラントそのものは虫歯にならないものの、汚れが残るとインプラント歯周炎のリスクが高まります。

さらにブラッシングの前には、フロスやタフトブラシなどを使用し、あらかじめ取れにくい汚れをかき出しておきましょう。

 

まとめ

 

インプラント治療を受けた後は、天然歯に近い歯を手に入れたことで満足せず、きちんとブラッシングを行わなければいけません。

またただ闇雲に清掃すれば良いというわけではなく、箇所や時期などを考えて、ブラッシングの意識を変えることも大切です。

治療後のメンテナンスについて気になることがあれば、事前に歯科医師に質問しておきましょう。