親知らずは、必ず抜かなければいけないというイメージが強いですが、実際はそうとも限りません。

真っ直ぐ問題なく生えている場合、そのまま様子を見ても特に問題が生じないこともあります。

しかし、親知らず自体に問題がなくても、抜歯した方が良い方はいます。

今回はそのような方の特徴について解説します。

 

矯正治療をする予定の人

 

今後矯正治療をする予定がある方は、親知らずが真っ直ぐ生えていても、抜歯を検討すべきだと言えます。

親知らずが残ったままだと、矯正治療を行った後、せっかくキレイに整えた歯並びが悪化してしまうおそれがあります。

そのため、歯科クリニックでは前もって抜歯することが勧められるケースも多いです。

もちろん必ず抜歯するとは限りませんが、矯正治療は時間も労力もかかるため、その効果を最大限に生かす工夫は必要だと言えます。

 

嘔吐反射が強い人

 

嘔吐反射が強い方も、親知らずの抜歯を検討すべきです。

なぜなら、ブラッシングが困難になり、虫歯のリスクが高まるからです。

ブラッシングをする際、歯ブラシが喉の近くに触れることでえずいてしまう方は多いかと思います。

こちらは嘔吐反射というもので、人間は喉付近に異物感があると吐き気を催すという、生理的な反射を持っています。

しかしこちらがあまりにもひどい場合、奥歯でも特に一番奥に位置する親知らずのブラッシングは困難になります。

また親知らずのブラッシングがおろそかになると、その周辺で虫歯ができたり、歯茎が腫れたりすることが考えられます。

 

小顔になりたい人

 

できる限り小顔効果を得たいという方も、親知らずは抜歯した方が良いと言えます。

親知らずを抜くと、親知らず周辺の筋肉が使われず縮小される可能性があります。

また上顎にある親知らずは頬骨付近に生えているため、抜歯することでフェイスラインがスッキリすることが考えられます。

もちろん骨を削ったり、脂肪吸引をしたりした場合ほど、劇的な変化が見られるわけではありません。

それでも、何もしないよりは小顔に見られる可能性が高いため、自身の見た目を気にしている方は検討しても良いかもしれません。

 

まとめ

 

親知らずは、まっすぐ生えていればそのまま他の歯と同じように咬合時に使用できます。

それほど腫れなどが見られる心配もありません。

ただし今後の治療や生活の支障、見た目などを考えたときには、正しく生えているものでも障害となる可能性があります。

抜歯するか否かは患者さんにとって重大な決断となるため、迷っている方はまず歯科クリニックに相談してください。