ブログ
Blog
Blog
リンガルブラケットは、歯科クリニックで提供される矯正装置の一つです。
歯の裏側に装着するものであり、目立ちにくく審美性が高いことから、近年は選ばれるケースも増えています。
しかし、そんなリンガルブラケットにもいくつか注意点はあります。
今回は主な注意点について解説します。
表側矯正と比べて、リンガルブラケットは装着時の不快感や違和感を覚えやすい傾向にあります。
なぜなら、舌や喉などが近い歯の裏側に装着するからです。
また舌に近い位置に装着することから、舌の動きを妨げ、食事や発音の際に不便さを感じることもあります。
さらにリンガルブラケットの装着によって口内炎や口角炎ができたり、舌の痛みを感じるようになったりすることもあります。
ただし、これらの症状はある程度装着から時間が経過すれば、徐々に軽減されていきます。
しかし、発音の不明瞭さなどについては、リンガルブラケットを装着している限り継続する可能性があります。
リンガルブラケットは、表側矯正よりも治療期間が3ヶ月から半年ほど長くなるため、注意が必要です。
特に歯並びがガタガタの叢生という不正咬合が見られる場合、内側に入っている歯を外側に矯正する場合は、時間がかかりやすい傾向にあります。
またリンガルブラケットは細かい調整を行いづらいことから、最終的な噛み合わせの調整を行う際も、表側矯正より時間がかかる可能性があります。
ちなみに、外側に傾いている歯を内側に入れる場合は、リンガルブラケットの方が治療期間賀短くなることもあります。
表側矯正と比べて費用がかかりやすいという点も、リンガルブラケットの注意点の一つです。
歯の裏側は、表側に比べてとても複雑な構造をしています。
また構造は患者さんによって異なるため、特殊な技術や装置を使用しなければ治療を開始できません。
これらの理由により、どうしても治療費は高くなってしまいます。
具体的には、部分矯正の場合で20万円程度、全体矯正の場合で80万円程度、表側矯正よりも費用が高額になるケースが一般的です。
リンガルブラケットは、しっかりと歯を移動させつつ、なおかつ口元の審美性を維持したいという方におすすめです。
対応できる症例についても、表側矯正よりリンガルブラケットの方が多いです。
ただし、違和感の大きさや治療期間の長さ、費用の高さといった点には注意すべきです。
表側矯正のメリット・デメリットもあわせて知ることにより、どちらが自身に向いているのかをより明確にできます。