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シーラントは代表的な小児歯科治療の一つで、虫歯のリスクが高い奥歯の溝部分にプラスチックを流し込み、虫歯の発症を予防するというものです。
こちらは一度施術すればある程度効果が持続しますが、場合によっては比較的早めに施術をやり直さなければいけないこともあります。
今回はこちらの原因を中心に解説します。
シーラントは虫歯を予防するためのものですが、効果が永遠に持続するわけではありません。
虫歯を治療したときに補填する詰め物よりも外れやすく、気付いたら取れてしまっていることもあります。
このような場合、奥歯の溝の食べカスやプラークが溜まり、虫歯を発症するリスクは高まります。
特に子どもの乳歯は虫歯の進行が速いため、早急に対処しなければいけません。
そのため、もう一度歯科クリニックを訪れ、同じようにシーラントを施してもらうことがあります。
シーラントの虫歯予防効果は非常に高いですが、100%虫歯の発症を防げるのかというと、そういうわけではありません。
虫歯菌は、顕微鏡を使用しなければ見えないくらい小さなものです。
そのため、シーラントの補填から時間が経過すると、歯の隙間に虫歯菌が侵入することがあります。
またこのようなケースでは、シーラントを施した部分に黒っぽい変色が見られるようになります。
こちらが進行すると、見た目の変化だけでなく痛みを伴うようになるため、虫歯を治療した後にシーラントをやり直すことがあります。
なるべくシーラントのトラブルを防ぐためには、定期的に歯科クリニックに通う必要があります。
シーラントの持続期間は2~5年と長いですが、日々の食事習慣や悪癖などの問題がある場合、2~3ヶ月で欠けたり取れたりしてしまうことも考えられます。
そのため、歯科クリニックで定期検診を受けることが大切です。
もちろん、シーラントは最初から自然に取れるようにできているため、完全にやり直しを防ぐというのは難しいです。
それでも定期検診を欠かさなければ、少なくともシーラントの下で虫歯を発症するケースは回避しやすくなります。
シーラントをやり直すこと自体は、何ら問題はありません。
歯を削る必要もありませんし、外れてしまっても何回でも再治療ができます。
しかしシーラントの下に虫歯ができている場合、歯を削る可能性がありますし、シーラントをやり直しても再び虫歯ができる可能性が高いです。
そのため、親御さんは定期検診だけでなく、子どもの生活習慣の改善も意識しなければいけません。