ブログ
Blog

Blog
虫歯を発症した方の多くは、歯科クリニックで治療を受けることを考えるかと思います。
こちらはもちろん正しいのですが、他の選択肢としてはさまざまな診療科目が入った総合病院に通うことも挙げられます。
今回は、総合病院で虫歯治療を受けるメリット・デメリットについて解説します。
総合病院で虫歯治療を受けるメリットとしては、まず専門性の高さが挙げられます。
総合病院には一般歯科だけでなく、口腔外科や矯正歯科、小児歯科などさまざまな専門分野の歯科医師が在籍しています。
そのため、難症例や複雑なケースにも対応可能です。
また内科や外科など他の診療科目と連携できるため、糖尿病や心臓病などの全身疾患を患う方であっても、安全に治療を進められます。
さらに、総合病院にはCTなど最新の診断機器や手術設備が整っていることが多く、精密な検査や治療が可能です。
治療を繰り返す虫歯や歯周病に対しては、根本的な原因を追究し、総合的な治療計画を立てることもできます。
ちなみに総合病院は多くの場合、24時間体制の救急外来を設けていて、緊急時や重症の際にも受け入れてもらえることがあります。
総合病院で虫歯治療を受けることのデメリットとしては、待ち時間や治療費の問題が挙げられます。
総合病院や大学病院は、歯科クリニックと比べて圧倒的に訪れる患者さんの数が多いです。
そのため、予約をしていても待ち時間が長くなる傾向にあります。
また初診時や紹介状なしで受診する場合、保険外の選定療養費が加算され、費用が高額になることがあります。
選定療養費は、保険診療とは別に自己負担しなければいけない特別料金です。
さらに総合病院の場合は複数の医師が交代で担当することがあり、毎回同じ歯科医師に見てもらえるとは限りません。
ここでいう歯科医師の中には、研修医も含まれています。
ちなみに、総合病院の歯科や口腔外科は、より専門的な治療を主としています。
比較的軽度で一般的な虫歯治療については、一般の歯科クリニックを紹介されることもあります。
総合病院で虫歯治療を受ければ、難しい症例でも対応してもらいやすいですし、持病を抱える方でも安心できます。
しかし、通常の虫歯治療を受けるにあたって、総合病院を選ぶのはあまり一般的な選択肢とは言えません。
多少歯が痛む、もしくは変色が見られる程度であれば、まずは歯科クリニックを受診することをおすすめします。
もちろん、重症であっても歯科クリニックで対応可能なケースはあります。