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歯周病は、歯茎を中心にさまざまなトラブルを引き起こすことで知られています。
具体的には歯茎の炎症や出血、膿から来る口臭などにつながることがあります。
また歯周病を患っている方は、すきっ歯のリスクも高くなるとされています
今回は、歯周病がすきっ歯につながる仕組みを中心に解説します。
すきっ歯は、空隙歯列とも呼ばれるもので、歯と歯の間に隙間ができている状態です。
特に前歯の隙間は目立ちやすく、見た目の問題だけでなく発音や健康面でのリスクも伴います。
またすきっ歯の主な原因は、顎の大きさに対して歯が小さいことや、生まれつき歯の本数が少ないなどの先天的なことが挙げられます。
さらに舌で前歯を押す癖や、長期間の指しゃぶりなどがすきっ歯につながることもあります。
歯周病がある程度進行すると、歯を支えている顎の骨が溶けてしまいます。
骨量が減ると、歯をしっかりと固定できなくなり、歯がグラグラしたり位置がずれたりして、歯と歯の間に隙間ができてしまいます。
また歯周病に伴う炎症により、歯茎が下がることもあります。
これにより、歯の根元部分が露出して、歯と歯の隙間が目立つようになることも考えられます。
さらに歯周病によって特定の歯が弱くなったり、抜けてしまったりすると、噛み合わせのバランスが崩れます。
このとき、残りの歯が空いたスペースに移動するなどして、すきっ歯になることがあります。
歯は互いに押し合いながら位置を維持しているため、一部の歯を失うとバランスが悪くなってしまいます。
歯周病が原因ですきっ歯になると、食べカスが詰まりやすくなり、ブラッシングもしにくくなります。
そのため、必然的に虫歯や歯周病のリスクは上がります。
また歯の隙間から空気が漏れるため、サ行などの発音が不明瞭になることもあります。
さらに噛み合わせが悪くなると、顎関節や筋肉に負担がかかり、肩こりや頭痛を引き起こす可能性もあります。
もちろん見た目を気にして人前で笑ったり、大きく口を開けて食事をしたりすることに抵抗を感じるなど、精神的な負担にもつながります。
今回は、歯周病がもたらす症状としてあまり知られていないすきっ歯について知っていただきました。
すきっ歯は見た目が悪くなるだけでなく、歯の機能性も低下するため、発症させないに越したことはありません。
そのため、普段からブラッシングなどのセルフケア、歯科クリニックでの定期検診を徹底し、歯周病を発症させないことが大事になってきます。