ブログ
Blog

Blog
唾液腺マッサージは、耳下腺・顎下腺・舌下腺という3つの唾液腺を刺激するものであり、虫歯予防に効果があります。
そのため、ブラッシングと同じくセルフケアの一環として導入することをおすすめします。
今回は、唾液腺マッサージの具体的なメリットや手順などについて解説します。
唾液腺マッサージを行うことで、口内環境の改善や口内乾燥の緩和、接触や嚥下、会話のサポートといった効果が得られます。
唾液の分泌を増やすことができるため、食べカスや細菌は洗い流しやすくなりますし、口内を中性に戻したり再石灰化を助けたりする働きも期待できます。
また口内が唾液によって潤うことで、乾燥による痛みなどの不快な症状や口臭も和らぎます。
さらに唾液が増えると食べ物を飲み込みやすくなりますし、マッサージによって口周りの筋肉の緊張がほぐれると、口が開き会話がしやすくなります。
耳下腺のマッサージについては、まず耳たぶの前にある奥歯の当たりを、人差し指から薬指までの4本で軽く押さえます。
その状態で後ろから前に向かって、円を描くようにゆっくりと5~10回ほどマッサージします。
また顎下腺については、まず顎のラインに沿って骨の内側のやわらかい部分に親指を当てます。
顎の先から耳の下にかけて、5ヶ所程度に分けながら、骨に沿って順番に1~2秒ずつ押していきます。
さらに舌下腺のマッサージは、両手の親指の腹を揃え、顎の真下に当てて行います。
舌を持ち上げるように、ゆっくりと5~10回ほど押すのがポイントです。
唾液腺マッサージを行う場合、強く擦らず、指の腹で優しく心地良いと感じる力加減で行うのがポイントです。
また食事の前や朝起きたとき、人と話す前や口が乾燥しているときなどに行うと、より効果が実感しやすくなります。
そのため、いつ行っても良いというわけではありません。
ちなみに口の中に炎症があったり不整脈があったりする方は、唾液腺マッサージをすることで症状を悪化させる可能性があるため、控えることをおすすめします。
唾液腺マッサージは、ブラッシングとはまた違うアプローチで行う虫歯予防の方法です。
そのため、ブラッシングと組み合わせることでよりセルフケアの質を高めることができます。
さらに、歯科クリニックでの定期検診もあわせて受けることで、虫歯予防効果はより向上します。
患者さん自身で取り切れない汚れについては、歯科クリニックで専門的なクリーニングによって除去してもらいましょう。