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【東松山の歯医者・矯正歯科】空隙歯列になると胃が荒れやすいって本当?

空隙歯列は不正咬合の一種であり、歯と歯の間に隙間ができている状態です。
こちらは主に、歯と顎の大きさの不調和や悪習癖などが原因で発症します。
また空隙歯列になると食事や発音などに問題が出ますが、胃が荒れやすくなるというのもデメリットです。
今回は、なぜ空隙歯列になると胃が荒れやすいのかを中心に解説します。

咀嚼不良による消化器官への負担

空隙歯列の方は、噛み合わせが悪いことから、食べ物をしっかり噛み砕くのが難しくなります。
また大きな塊のまま食べ物が胃に運ばれると、胃はこれを消化するために通常よりも多くの胃酸を出し、長時間にわたって働き続けなければいけません。
そのため、胃もたれや胃の不調などを引き起こしやすくなります。

さらに、噛む回数が減ると消化酵素を含む唾液の分泌も少なくなります。
唾液は消化の第一段階を担っているため、分泌量が増えると胃や腸への負担がさらに大きくなります。

口内の細菌増加による影響

空隙歯列の方は食べカスが詰まりやすく、こちらが胃の不調を引き起こすことがあります。

空隙歯列は歯と歯の間が広いため、比較的大きめな食べ物でも挟まってしまうことがあります。
このとき挟まった食べカスはやがてプラークに変化し、細菌の温床になります。

また増殖した細菌は食事の際に唾液とともに飲み込まれ、胃や腸に運ばれます。

虫歯菌や歯周病菌は有害な細菌であり、消化器系に届くと腸内細菌のバランスを崩したり、消化管の炎症を引き起こしたりするおそれがあります。
これが、最終的に消化不良や胃の不調を引き起こすことにつながります。

胃が荒れた状態を放置するとどうなる?

空隙歯列を放置することは、胃が荒れた状態を放置することでもあります。

また胃が荒れた状態をそのままにしていると、びらんや慢性胃炎などのリスクが高まります。

びらんは、胃の粘膜が浅くただれた状態です。
こちらが慢性化すると慢性胃炎になり、胃の粘膜が薄くなってしまうことも考えられます。

さらにびらんよりもさらに深い部分まで傷がつくと、胃に穴が開く胃十二指腸潰瘍を発症するケースもあります。

さらに、胃が荒れることは胃がんのリスクも高めることが危惧されます。

まとめ

空隙歯列の方は、何かしら不便さを感じながら日々生活していることでしょう。
また我慢できる程度の不便さであれば良いですが、胃の不調につながるなど健康を阻害するような不正咬合は、やはり見過ごすわけにはいきません。
症状の程度にもよりますが、歯科クリニックで矯正治療を受ければ、空隙歯列はある程度改善される可能性があります。

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