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虫歯は必ずしも1本だけ発症するとは限りません。
特にブラッシングがしっかりできていなかった場合、一度に複数本の虫歯を発症することもあります。
では、1回の歯科クリニックへの通院で、虫歯は何本まで同時に治療できるのでしょうか?
今回はこちらの点を中心に解説します。
1回の通院で何本の虫歯を治療できるのかについては、虫歯の進行度合いや治療方法、歯科クリニックの診療方針によって変わってきます。
軽度の虫歯であれば、数本まとめて治療することもありますが、進行した虫歯は1本ずつ治療するのが一般的です。
ここでいう軽度の虫歯とは、わずかに穴が形成されているような虫歯を指しています。
このような虫歯は、歯の表面を少し削りレジンを詰めるだけで完治するため、2~3本まとめて治療できる可能性があります。
一方、重度にまで進行している虫歯や被せ物が必要な虫歯については、1本であっても複数回通院しなければいけません。
1回の通院で治療できる虫歯の本数は、予約枠の問題や健康保険のルールによって制約がかかることも考えられます。
歯科クリニックで虫歯治療を受ける際は、基本的に予約を取らなければいけません。
また予約枠については、13時~13時半など、30分程度で区切られていることが多いです。
例えば虫歯1本の治療(詰め物の場合)で20~30分程度かかる場合、どれだけ早くても30分の予約枠で治療できるのは1~2本が限界です。
さらに、日本の保険診療には1回に行える治療範囲に制約があるため、複数の歯の治療を一度に行えないケースもあります。
歯科クリニックによっては、1回の治療で複数の虫歯を治療できる可能性はあります。
しかし複数の歯を一度に治療すると、噛み合わせのバランスが崩れる可能性があります。
特に左右両方の奥歯を同時に治療すると、食事ができなくなるなどの不便が生じるため、避けるのが一般的です。
その他、1本1本の治療の精度が悪くなってしまう可能性があることや、患者さんの負担が大きくなることも、複数の歯をまとめて治療するデメリットです。
患者さんの中には、「なるべく1回の通院で多くの歯を治療したい」と考える方も多いでしょう。
何度も歯科クリニックを訪れるのは面倒ですし、特に虫歯治療が苦手な方が早く終わらせたいと思うのは当然です。
しかし、さまざまなルールがあることから、患者さんの思惑通り一気に治療するのは難しいケースもあります。
そのため、何本も虫歯を発症してしまった方は、最初からある程度長期間通院することを覚悟しておきましょう。