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歯周ポケットは、歯と歯茎の境目にできる隙間であり、歯周病を発症する原因の場所となる場所です。
こちらにプラークが入り込むことにより、歯周病の症状は悪化していきます。
今回は、歯周ポケットが広がってしまう主な原因や、歯周ポケットの治療法について解説します。
歯周ポケットの広さが1~2mmの場合、歯茎はいたって健康な状態であると言えます。
このとき、歯茎の色はキレイな薄ピンク色である可能性が高いです。
また3mm程度まで広がっている方は、歯周病ではないものの、要注意の状態です。
今後のブラッシングの方法や食生活などによって、状況が変化する可能性があります。
さらに4~5mmの方は、軽度の歯周病である歯肉炎を発症していると判断できます。
ここまで来ると、歯茎のやわらかさや色の悪さが見られるようになってきます。
そして6~7mmの方は中程度の歯周病、8mm以上の方は重度の歯周病であり、早急に歯科クリニックで治療を受けることが望ましいです。
歯周ポケットが広がる主な原因はプラークや歯石、歯ぎしりや食いしばり、歯並びの悪さなどさまざまです。
歯と歯茎の間にプラークや歯石が付着していると、歯茎が腫れて歯周ポケットは徐々に広がっていきます。
また日常的に歯ぎしりや食いしばりをしている方は、歯や歯茎に大きな負担がかかり、少しずつ隙間が開くようになります。
さらに歯並びが悪い場合も、歯周ポケットに汚れが溜まりやすいため、その圧力によって幅が広がります。
ちなみに歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなり、一部の歯にだけ負荷がかかって歯肉溝に隙間ができます。
歯周病によって広がってしまった歯周ポケットについては、歯石除去やフラップ手術などによって治療します。
歯石除去は、歯石を鋭利な器具で取り除く処置であり、スケーリングやルートプレーニングなどが該当します。
またフラップ手術は、歯茎を切開して歯根を露出させ、プラークや歯石を取り除くというものです。
ちなみに歯周ポケットがまだそこまで広くない場合、染め出し液で磨き残しをチェックし、正しいブラッシング指導を受けるだけで済むこともあります。
歯周ポケットが通常よりも広くなっているかどうかは、患者さん自身ではなかなか気付けません。
明らかに見てわかるくらいにまで広がっている場合、歯周病の症状もかなり進行していることを表しています。
このような状況になる前に歯科クリニックの定期検診に通っていれば、早期に対処して歯周ポケットの拡大を防止できます。