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納豆は私たち日本人にとって、毎日の食卓に欠かせない食べ物と言っても過言ではありません。
特に朝食の際は、納豆と一緒にご飯を食べるという方も多いですが、実はこちらには虫歯や歯周病の発症を防いでくれる効果があります。
今回は、納豆が持つ主な予防歯科効果について解説します。
毎日納豆を食べることにより、虫歯や歯周病の原因となるプラークの付着を防ぎやすくなります。
こちらは、デキストラナーゼと呼ばれる酵素が含まれているからです。
デキストラナーゼは、歯にプラークを付着させるデキストランという粘着性の高い成分を分解してくれます。
これにより、プラークが付着しにくく、虫歯菌や歯周病菌が歯を侵しにくくなるという仕組みです。
プラークは放置すると細菌が増殖しますし、歯石に変化すると非常に厄介であるため、納豆で付着を防止するのはとても大切なことです。
納豆の予防歯科効果としては、単純に歯を強くすることも挙げられます。
納豆には、ビタミンKが多く含まれています。
さらに、納豆菌はビタミンKを産生してくれるため、効率良く摂取しやすいです。
ビタミンKは、血液の凝固をサポートするほか、カルシウムやリンのように骨や歯の形成、強化に深く関わっています。
そのため、毎日納豆を食べれば必然的に歯が強くなります。
歯が弱くやわらかい状態だと、虫歯菌や歯周病菌によるダメージを受けやすくなるため、シンプルに強い歯を手に入れることは大切です。
ある施設において、40~60代の患者計54人に納豆菌と治療用うがい薬をそれぞれ1ヶ月ずつ使用してもらい、歯周炎の改善効果を比較する実験が行われました。
具体的には、納豆菌を水で薄めた水溶液をうがいで使った場合と、治療用うがい薬でうがいをした場合を比較した結果、前者に3倍もの歯周病予防が出ています。
また納豆菌によるうがいをした方は、1ヶ月後検出感度以下の状態まで歯周病菌が減少しています。
つまり、納豆菌の働きにより、歯周病の症状はほぼ完全に消え去ったということです。
こちらは納豆と歯周病予防に関するデータとして、とても興味深いものだと言えます。
単純に納豆が好きで毎日食べている方もいれば、栄養食品として食べることを心掛けている方もいるでしょう。
また納豆は大豆製品であるため、栄養を多く摂取できるだけでなく、虫歯や歯周病も防いでくれる優れものです。
そのため、中にはあまり得意ではないという方もいるかと思いますが、できる限り日々の食事に採り入れることをおすすめします。