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開咬は、口を閉じていても上下の前歯が噛み合っていない状態です。
このような状態だと、前歯でものを噛み切るのが難しくなります。
また特に食べにくいものについては、消化不良などのデメリットにつながるため、なるべく避けるのが無難です。
今回は、開咬の方が食べにくいものを中心に解説します。
前歯の噛み切る機能が弱い開咬の方は、繊維質の野菜や果物の食べづらさを感じやすいです。
繊維質の野菜や果物は、しっかり前歯で噛み切らなければ飲み込みにくいからです。
例えばエノキやニラ、もやしやネギなどの野菜は、開咬の場合噛み切ることができず、上下の前歯の隙間からスルッと抜けてしまいます。
また果物については、グレープフルーツの皮部分などを噛み切れず、大きい状態のまま口内に運ぶことになる可能性が高いです。
単純に硬さのあるものも、開咬の方は食べづらさを感じます。
ここでいう硬さのあるものとは、単純に硬いもののほか、弾力性が強いものも指しています。
例えば骨付き肉や筋の多い肉は、前歯が噛み合っている方でもしっかり噛まなければちぎれません。
もし開咬の方が食べてしまったら、奥歯など前歯以外の歯で噛み切ることになります。
また奥歯は本来噛み切る役割がないため、このような食べ方を続けていると、すり潰す役割とあわせて通常の倍負担がかかってしまいます。
その結果、奥歯の噛み合わせが悪くなることなどが考えられます。
さらに弾力性のあるものとしては、イカが挙げられます。
イカはそれほど硬いわけではありませんが、ゴムのように硬く弾力があることから、前歯が噛み合っていないと非常に食べづらいです。
特にサイズが大きいイカの丸焼きなどは、硬い骨付き肉と同じように奥歯で噛みちぎることになります。
前歯が噛み合っていない開咬の方でも食べやすいものとしては、やはりやわらかいものが挙げられます。
具体的にはおかゆややわらかいパン、やわらかい麺類などが該当します。
またその他でいうと、豆腐料理や卵料理、挽肉料理や煮物なども、それほど前歯の咬合力が強くなくても食べることができます。
開咬が引き起こす問題は、食べにくいものが出てくるだけではありません。
口が閉じにくいことにより、口呼吸になりやすかったり、風邪を引きやすくなったりすることもデメリットです。
さらに発音にも悪影響を及ぼす可能性があるため、なるべく早く矯正治療で改善すべきです。
ちなみにその他の不正咬合についても、基本的に放置していて良いことはありません。