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子どもの歯並びを良くするには、舌の位置を正しい場所に置いたり、口周辺の筋肉や舌を正しく使ったりすることが大切です。
このようなトレーニングはMFT(口腔筋機能療法)と呼ばれるものであり、中には自宅で簡単に実践できるものもあります。
今回は、子どもの歯並び改善につながるトレーニング法をいくつか紹介します。
スポットポジションは、舌の先端を本来置くべき位置であるスポットに置くために行うトレーニングです。
具体的な方法としては、まず割り箸やストローなどをスポットに軽く5秒ほど当てて感覚を残し、その部分に舌の先端を5秒ほど置きます。
スポットは、上顎の前歯の付け根部分にあります。
最初はトレーニングのときにスポットの位置を確認し、慣れてきたら常にこのポジションに舌を置くように意識させましょう。
こうすることで自然と鼻呼吸が増え、口周りの筋肉も鍛えられます。
ティップは、舌先の力を鍛えるトレーニングです。
アイスの棒のようなスティックを使用して行います。
まずスティックを口の前で垂直に持ち、舌先を尖らせてスティックを3秒押します。
その後、スティックから舌を離し、口を閉じて休憩します。
こちらの動作を5~10回繰り返せば完了です。
スティックを舌先で押すときには、舌とスティックの両方で押し合うようにすると、より舌の筋肉を鍛えることができます。
成長過程の子どもの場合、舌の筋肉を鍛えることにより、出っ歯や受け口といった不正咬合が改善することも考えられます。
スラ―プ&スワローは、嚥下の動作トレーニングです。
嚥下とは、食べ物を口から飲み込み、食道を通して胃に送り込む一連の動作を指しています。
具体的には、上顎の前歯の裏側の付け根に舌先をつけたまま、舌全体を使って上顎を吸い上げます。
その後、上顎の犬歯の後ろにストローを置き、舌の裏に当てた状態で軽く歯を噛み合わせます。
最後に口の横からスプレーで水を入れ、奥に水を集めたら奥歯を噛んだ状態で飲み込みます。
必要な道具が多く少し複雑なトレーニングですが、こちらも非常に有効なMFTです。
子どもの歯並びは、大人と違って改善できる可能性が高いです。
なぜなら、子どもの顎や歯は成長段階にあり、その成長を利用して大きく口周りを動かすことができるからです。
しかし、あまりにも不正咬合がひどい場合などは、トレーニングだけでは改善が難しいこともあります。
このようなケースでは、歯科クリニックに相談し、マウスピース矯正などの小児矯正を受けることも検討してください。