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子どもの成長については、親御さんがしっかり見守っていかなければいけません。
なぜなら、子どもにとってダメな習慣がついてしまう可能性があるからです。
ここでいうダメな習慣には、“態癖”と呼ばれるものが含まれています。
今回は、子どもの態癖の概要やデメリット、種類や対処法などについて解説します。
態癖は、日常生活の中で無意識に行われる、口内環境に悪影響を及ぼす可能性のある習慣です。
具体的には頬杖やうつ伏せ寝、片側噛みや指しゃぶり、口呼吸や舌癖などが挙げられます。
頬杖は、顎の下に手をやり、左右いずれかに体重をかける癖です。
机に座り、勉強をしているときなどに見られることが多いです。
またうつ伏せ寝は、文字通りうつぶせの状態で寝ることであり、片側噛みは左右いずれかの歯ばかりでものを噛むことを指しています。
さらに、指しゃぶりは指をくわえてしゃぶる癖、口呼吸は鼻を使用せず口で呼吸する癖です。
舌癖については、舌を前に突き出したり、舌で歯を押したりすることをいいます。
子どもの態癖におけるデメリットとしては、まず歯並びや噛み合わせが悪くなることが挙げられます。
前述したような態癖により、歯が本来の位置からずれたり、噛み合わせが悪くなったりすることがあります。
また頬杖やうつ伏せ寝などは、顎関節に過度な負荷がかかることにつながり、顎関節症を引き起こすおそれがあります。
さらに態癖が長期にわたると、全身の姿勢の歪みや偏頭痛、肩こりや首・背中の痛みなどにつながることも考えられます。
態癖は無意識に行われることが多いため、子どもが自覚するのは難しいです。
そのため、まずは冒頭でも触れたように、親御さんが子どもの様子を具に観察することが大切です。
もし態癖が見られるのであれば、歯科医師に相談し、態癖のチェックや改善方法について指導受けるのが有効です。
またどのような態癖があるかわかった場合は、それらを行わないよう子どもに意識させることも重要です。
頬杖をつかない、うつ伏せ寝を避ける、食事のとき左右均等に噛むなど、日々の生活の中でできることから改善していきましょう。
子どもの中には、複数の態癖を持っている子もいます。
逆に、いずれの態癖も見られない場合もあり、程度にはかなり個人差があります。
しかし、一つでも悪い癖がある場合は歯並びや顎関節などに悪影響を及ぼすため、親御さんは決して放置してはいけません。
歯や顎の成長を利用できる子どもの段階で治療すれば、まだ口周辺のダメージは最小限に抑えられます。