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子ども自身が、自発的に強い予防歯科への意識を持つことは極めて稀です。
やはり、親御さんの指導によって虫歯を防ぐための意識を高めることが求められます。
また親御さんは子どもが予防歯科を意識しやすい環境をつくるために、適切な声掛けをしなければいけません。
今回は、具体的な声掛けの例について解説します。
子どものブラッシングを行う際、親御さんは「歯ブラシで歯を磨こうね」「今からお口の中に入れるね」などと実況中継することが望ましいです。
こうすることで、子どもは心の準備ができ、恐怖心を和らげることができます。
また子ども用デンタルケアグッズなどを使用する際は、「シャカシャカ音がするね」「ピカピカ光るね」などと音や見た目を表現することで、興味を持ってもらえます。
さらに、仕上げ磨きの際は「痛くない?」「くすぐったくない?」などと優しく確認しながら進めることで、子どもは不快な思いをせずに済みます。
ブラッシングを習慣化させるためには、ブラッシングが終わった後、「キレイに磨けて偉いね」などとたくさん褒め、子どもの自己肯定感を高めるのがおすすめです。
またブラッシングができたらカレンダーにシールを貼るなどして、シールが溜まったら小さなご褒美をあげる仕組みを組み合わせると、よりモチベーションはアップします。
さらに「ママ(パパ)と一緒に磨こう」と声をかけ、親御さんも一緒にブラッシングをすることで、子どもは“家族みんなでやる当たり前のこと”と認識しやすくなります。
歯科クリニックでの検診などを行う際は、子どもの言葉を否定しないように注意してください。
「痛くないよ」「泣かないで」などといった言葉をかけると、子どもは歯科クリニックにトラウマを抱きやすくなります。
大事なのは「痛いね」「つらいね」などと肯定的な声をかけることであり、「ママ(パパ)がそばにいるよ」と言って手を握ったり、アイコンタクトを取ったりすることです。
また「頑張ったらおもちゃを買ってあげる」など、過度な期待を持たせる声掛けは、治療がうまくいかなかったときに子どもを失望させてしまうため、避けるのが無難です。
親御さんが正しく予防歯科に関する教育をしなければ、子どもの歯の健康が損なわれるリスクはどんどん高くなります。
またその教育には、さまざまなシチュエーションでの正しい声掛けが必要です。
もちろん歯科クリニックに通う場合は、親御さんが声をかけるだけでなく、子どもに寄り添った施術を行ってくれる歯科クリニックを選ばなければいけません。