親知らずを抜歯しようと考えている方は、抜歯後の痛みや腫れなどについてとても気になっていることでしょう。
しかし、実際は他にも把握しておかなければいけないことがあります。
それは食事に関することです。
今回は、親知らずを抜いた後の正しい食事の流れについて解説します。

親知らず抜歯後の食事の流れ

親知らずを抜いた当日は、必ず麻酔が切れてから食事を開始しなければいけません。
麻酔が効いている間は、誤って口の中や傷口を噛んでしまったり、熱いもので火傷をしたりするリスクが高まるからです。

当日については冷たくてやわらかいゼリーやプリン、ヨーグルトなどを選び、抜歯した方とは逆側の歯で噛みましょう。
熱いものや辛いもの、アルコールといった刺激になるものは避けてください。

また抜歯してから2～3日経過したタイミングで、傷口の初期治癒がある程度進んできます。
傷口に血餅というカサブタのようなものが形成されたら、おかゆやよく煮込んだうどん、ハンバーグなどやわらかい固形物であれば食べても大丈夫です。

引き続き、熱いものや刺激物は避けなければいけません。

さらに抜歯から3～7日程度経過したら、徐々に通常の食事に近づけていきます。
ただしまだ完全に傷が塞がっているわけではないため、極端に硬いものや食べカスが詰まりやすいものは避けるのが無難です。

抜歯から1週間以上経過すれば、多くの場合は通常の食事が可能になりますが、痛みや腫れがある場合は無理をせずやわらかい食事を続けましょう。

親知らず抜歯後の食事の注意点

親知らず抜歯後の食事では、とにかく患部の刺激を減らすことが大切です。
もちろん、血餅は絶対に剥がしてはいけません。

抜歯後の穴にできる血の塊である血餅は、傷口を治すために重要な役割を果たします。
そのため、食事だけでなく強いうがいなど、血餅が剥がれる原因になる行動は避けてください。

ちなみに、親知らず抜歯後の回復速度については、個人差や抜歯の難易度によって大きく変わってきます。
難症例の方が、抜歯後の痛みも強くなりやすいです。
必ず担当の歯科医師から受けた指示、注意事項を守りながら過ごしてください。

まとめ

親知らずは、抜歯することを決めるまでに相当な覚悟が必要になります。
実際抜歯自体はそこまで痛みが伴わないこともありますが、歯を抜くという行為に恐怖心を覚えるのも無理はありません。
しかし、親知らずを抜くことを決めた方は、抜歯後も正しい生活を送る覚悟をしておかなければいけません。
少しの間我慢が必要ですが、問題なければ1週間程度で元の生活に戻れる可能性が高いです。