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歯ぎしりは、就寝中無意識に行っているケースが多いです。
そのため、歯や顎の痛みなど、自覚症状が出るまではなかなか発症に気付けないこともあります。
では、歯ぎしりで歯に強い力が加わることにより、歯が割れてしまうことはあるのでしょうか?
今回はこちらの点を中心に解説します。
結論からいうと、歯ぎしりで歯が割れる可能性はあります。
歯ぎしりや食いしばりは、体重の2~5倍、場合によってはそれ以上に強い力がかかることもあります。
そのため、いくら硬い組織である歯でも、割れてしまうことはあります。
また歯ぎしりの力がそこまで強くなくても、繰り返し負担がかかることで、歯の根元や特定の箇所に力が集中し、ヒビや亀裂が生じることが考えられます。
ちなみに、通常の天然歯と比べて、詰め物や被せ物がある歯は割れやすいです。
こちらは天然歯の部分が少なく、脆いことが多いからです。
歯ぎしりが原因で割れてしまった歯を放置すると、その亀裂から細菌が侵入し、虫歯や歯茎の腫れ、口臭などの症状を引き起こしやすくなります。
また割れ方が大きい場合や深すぎる場合、一般的な治療で対応するのは難しく、抜歯が必要になることもあります。
つまり、歯ぎしりが原因で歯を失う可能性があるということです。
もちろん、歯ぎしりで割れた歯を放置するということは、歯ぎしりそのものを放置するということでもあります。
歯ぎしりの症状が残っている限り、他の歯にもダメージが蓄積する可能性はあり、さらなる歯の破折や喪失につながるおそれもあります。
歯ぎしりの自覚症状がある場合は、ナイトガードを使用することをおすすめします。
こちらは就寝中に装着するマウスピースで、歯ぎしりによって歯に強い力がかかるのを防いでくれます。
また日々の生活では、できる限り硬い食べ物を避けるのが無難です。
歯ぎしりによってダメージを受けた歯で硬いものを噛んでしまうと、それが決め手となって歯が割れる可能性があります。
さらに、歯ぎしりの原因となるストレスを軽減することも有効です。
歯ぎしりは歯にダメージを与えるだけなく、顎関節症など口周りにおけるさまざまなトラブルにつながります。
また隣で寝ている家族などがいる場合、歯ぎしりの音によって不快な思いをさせることも考えられます。
そのため、思い当たる節がある方は歯科クリニックに相談し、現時点での症状や改善方法などについてアドバイスをもらうことをおすすめします。