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【東松山の歯医者・口腔外科】下顎の親知らずの特徴

親知らずが1本も生えない方もいますが、一般的には上下左右に1本ずつ、計4本生えるケースが多いです。
また同じ親知らずでも、上顎に生えるものと下顎に生えるものとでは、微妙に違いがあります。
今回は、下顎に生える親知らずにどのような特徴があるのかについて解説します。

抜歯の難易度が高い

下顎の親知らずには、抜歯の難易度が高いという特徴があります。

下顎の骨は上顎の骨に比べて硬く、親知らずも骨の中に埋まっていることが多いです。
そのため、真っ直ぐ引き抜くだけというわけにはいかないケースもよく見られます。
特に斜めや横向きに生えている場合、抜歯は非常に難易度が高い処置になります。

また骨に埋まった状態の親知らずを抜歯するには、歯茎の切開や周囲の骨を削る処置が必要になることもあります。
これらは非常に高い技術が必要であり、経験のある歯科医師にとっても決して簡単な治療ではありません。

神経損傷のリスクがある

下顎の親知らずは、神経損傷のリスクが高いという特徴も持っています。

下顎の場合、その中を通る太い神経と親知らずの位置が近いケースが多いです。
そのため、抜歯時に神経を傷つけてしまう可能性があります。

また下の親知らずは根が長かったり、曲がったり、あるいは複数本が融合して変形していたりすることもあります。
こちらも抜歯の難易度を高くしたり、神経損傷のリスクを高めたりする要因です。

ちなみに抜歯時に神経が傷ついてしまうと、抜歯後に唇や舌の痺れといった症状が出ることがあります。
このような症状は、稀に後遺症として残ってしまうことも考えられます。

抜歯後の痛みや腫れが強くなりやすい

抜歯後の痛みや腫れが強くなりやすい傾向にあることも、下顎の親知らずの特徴です。

前述の通り、下顎の親知らずは抜歯処置が複雑になりやすいです。
そのため、抜歯後は強い痛みにおそわれたり、顔貌が大きく変わってしまうほど腫れたりすることがあります。

またこのような痛みや腫れについては、抜歯から5日ほど継続するケースも珍しくありません。
さらに痛み止めを数日間服用しなければいけないこともあるため、これまで通りの問題ない生活に戻るまでにはある程度時間がかかります。

まとめ

親知らずの抜歯に対し、怖いイメージを持っている方は多いかと思います。
実際下顎の親知らずのように、難易度が高く患者さんにもある程度の負担がかかってしまうケースもあるのが事実です。
しかし、治療を行うことで患者さんに危険が及ぶというケースは基本的にはありません。
むしろ問題のある親知らずを抜歯することで、噛み合わせの悪化や智歯周囲炎などの危険因子は遠ざけることができます。

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