飴は老若男女問わず好まれるお菓子であり、普段からよく口にするという方も多いでしょう。
しかし、飴は数あるお菓子の中でも、虫歯のリスクが高いものとして知られています。
では、なぜ他のお菓子と比べて虫歯になりやすいのでしょうか?
また、飴の虫歯リスクを軽減させるには、どのような対策を取れば良いのでしょうか?

飴が虫歯を引き起こしやすい理由

飴が虫歯を発症させやすい理由としては、砂糖が多いことや口内の滞在時間が長いこと、粘着性があることなどが挙げられます。

砂糖は虫歯菌の大好物であり、砂糖が多く含まれる飴を食べると必然的に虫歯菌の活動が活発になります。
また飴は長時間口内に滞在するため、虫歯菌が酸を出しやすく、歯のエナメル質を溶かしやすい状態が続きます。

さらに、飴は粘着性があるため、歯に残りやすい性質を持っています。
特にソフトキャンディーについては、プラークとして歯に残り、虫歯のリスクを高める可能性が高いです。

のど飴には他の健康リスクもある

通常の飴だけでなく、のど飴にも同じように虫歯のリスクはあります。
またのど飴の場合、過剰に摂取することで別の健康リスクも高まるため、注意しなければいけません。

医薬品や指定医薬部外品ののど飴に含まれる有効成分は、用量を正しく守ることではじめて効果を発揮します。
しかし、中には用量を守らず、1日に何粒ものど飴を食べてしまう方がいます。

このように用量を守らずにいると、有効成分の過剰摂取につながり、口内や喉の粘膜を痛めてしまう可能性があります。

虫歯になりにくい飴の選び方

飴の虫歯リスクを軽減するには、虫歯になりにくい商品を選ぶことをおすすめします。
具体的には、ノンシュガーもしくはシュガーレスと書かれている商品です。

これらはほとんど砂糖が使用されておらず、その代わりに糖アルコールと呼ばれる代用甘味料が使用されています。
糖アルコールは、甘味があるもののブドウ糖などの砂糖に水素を加えるなどして、虫歯菌のエサにならないように変化させたものです。

よく耳にするキシリトールが代表的な糖アルコールであり、その他にもマルチトールやソルビトール、エリスリトールなどがあります。

まとめ

粘着性の高いソフトキャンディーや、砂糖を多く含んでいる飴については、どうしても虫歯のリスクが高まってしまいます。
そのため、摂取した後はなるべくすぐに口内ケアを行いましょう。
こちらは通常の飴だけでなく、のど飴にも言えることです。
また最初から虫歯のリスクを減らせるよう、糖アルコールが使用された商品を選ぶのもおすすめです。