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虫歯を予防するためには、日々のブラッシングも大切ですが、なんといっても糖分の摂取を控えなければいけません。
しかし、すぐに甘いものを控えるのは難しいという方も中にはいるでしょう。
このような場合に便利なのが、“てんさい糖”という砂糖です。
今回は、虫歯予防に効果的なてんさい糖について解説します。
てんさい糖は、大根に似た植物である甜菜を原料としてつくられる砂糖で、主に北海道で生産されています。
サトウキビを原料とする他の多くの砂糖とは異なり、精製度が低く、原料由来の色素やミネラル分が比較的多く含まれています。
またまろやかでコクのある甘みが特徴で、クセが少ないためさまざまな料理やお菓子に使用できます。
ちなみにてんさい糖は、寒い土地で育つ甜菜を原料としているため、身体を温める効果も期待できます。
てんさい糖には、ラフィノースやケストースといったオリゴ糖が含まれています。
オリゴ糖は、虫歯の原因となるミュータンス菌のエサになりにくいため、酸がつくられにくく、虫歯のリスクが低減すると考えられています。
また前述した通り、てんさい糖は一般的な砂糖と比べて精製度が低いです。
これにより、丈夫な歯をつくるカルシウムなどの成分を摂取しやすくなります。
もちろん完全に虫歯にならないわけではありませんが、一般的な砂糖よりも虫歯を防ぎやすいのは確かです。
てんさい糖に含まれるオリゴ糖は、ビフィズス菌など腸内の善玉菌のエサになるため、腸内環境の改善が期待できます。
また白砂糖に比べて、血糖値の上昇が緩やかになるという特徴もあります。
ただし、てんさい糖は上白糖とほぼ同じカロリーを含んでいます。
そのため、摂取しすぎると体重増加の原因になることがあります。
さらに、サッパリとした甘みであることから、料理などに使用する際にはついかけすぎてしまうことも考えられます。
ちなみにラフィノースなどのオリゴ糖を含んでいるため、摂取量が多すぎるとお腹がゆるくなったり、張ったりする可能性もあります。
てんさい糖は、スーパーなどでも簡単に購入できます。
そのため、普段甘いものを摂取する機会が多いという方は、虫歯予防の一環として試してみることをおすすめします。
ただし、てんさい糖だからといって虫歯を完全に防げるわけではありませんし、虫歯予防につながるのはあくまで日頃のブラッシングを徹底していることが前提です。
もちろん、歯科クリニックの定期検診にも足を運ぶ必要があります。