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虫歯や歯周病の直接的な原因となるのは、虫歯菌や歯周病菌といった細菌です。
また口内で細菌が繁殖するのは、温床となっているプラークや歯石が存在するからです。
ではプラークや歯石は、口内に食べカスが付着してからどれくらいの時間で形成されるのでしょうか?
今回はこちらの点を中心に解説します。
プラークが形成されるのは、食事を摂ってから4~8時間ほど経過した頃です。
具体的には、口内の細菌が食べカスや歯の表面の糖分を栄養にし、増殖することで形成されます。
ネバネバとした白くやわらかい沈着物であり、歯の表面や歯と歯茎の境目に付着するのが特徴です。
またプラークの形成を防ぐには、食後なるべく早めにブラッシングを行うことが望ましいです。
しかし食後は口内が酸性であり、ブラッシングを行うと傷つきやすいため、食後30分後くらいに磨くのがベストです。
歯石が形成されるまでにかかる時間は、口内に食べカスが付着してから2週間程度です。
先ほども触れたように、食後4~8時間ほど経過すると、まずプラークが形成されます。
プラークはその後、食べカスの糖分をエサにして増殖し、2日ほどで石灰化が始まります。
そこから約2週間の間に、硬い歯石に変化します。
また歯石についても、プラークと同じように形成される量が少しずつ増えていきます。
そのため、歯の表面に付着した歯石を放置していると、やがて巨大化して歯が原型をとどめなくなってしまうことも考えられます。
歯に付着した歯石については、自宅で行うブラッシングで落とすことはできません。
歯石は文字通り石のように硬いため、やわらかい歯ブラシの毛先では除去できないのです。
そのため、歯石が見られる場合は歯科クリニックに通い、スケーリングを受ける必要があります。
スケーリングは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使い、物理的に歯石を除去する方法です。
ちなみに歯石の付着量が多い場合、上層の部分だけがポロッと取れることがあります。
しかしこちらは歯石を除去できたわけではないため、放置してはいけません。
口内にプラークや歯石がある限り、いつ虫歯や歯周病を発症してもおかしくありません。
しかし、これらを完全に除去することは、残念ながら非常に困難です。
私たちにできることは、可能な限り丁寧にブラッシングを行い、食べカスの段階で落とすことです。
また定期的に歯科クリニックに通い、磨き残した部分をキレイにすることも大切です。