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虫歯を発症している方は、つい気になって舌で触ってしまうケースが多いです。
しかし、たとえ舌であろうと、虫歯の部分は触らない方が良いです。
頻繫に触れてしまうことにより、さまざまな悪影響につながります。
今回は、虫歯を舌で触ることのデメリットを中心に解説します。
虫歯の部分を舌で触ると、細菌が侵入するリスクが高まります。
舌にはさまざまな細菌が付着しているため、患部に触れると細菌が侵入し、虫歯の進行を加速させるおそれがあります。
さらに、新たな虫歯を発症することにもつながりかねません。
また治療中の虫歯の場合、舌で触ることによって仮の詰め物がずれてしまったり、外れてしまったりすることも考えられます。
ちなみに虫歯で欠けた部分や尖った部分を舌で触ると、舌がダメージを受けることもあります。
このような慢性的な刺激は、舌癌のリスクを高める可能性があるとも言われています。
子どもの場合、虫歯が気になって頻繁に舌で触るケースが多いですが、大人よりも子どもの方がこのような行動のリスクは高いです。
例えば、歯並びや発音が悪化するリスクがあります。
舌で触ったり押したりする位置によって、どのような不正咬合につながりやすいのかは変わってきます。
上の歯に触れる機会が多ければ出っ歯になりやすいですし、下の歯に触れることが多い場合は受け口になりやすいです。
また上下の歯の間に舌を差し込む癖がある場合、上下の歯に隙間ができる開咬を引き起こします。
さらに舌の動きに悪い癖がつくと、正しい発音もしにくくなります。
虫歯を舌で触ることにより、虫歯の発症に気付ける可能性があります。
ある程度進行した虫歯は、穴が開いたり削れたりしています。
そのため、舌で触ったとき、穴や形状が変わった部分に舌が引っかかることがあります。
このような状態は、虫歯治療が必要なサインだと言えます。
ただし、歯の穴や形状の変化が見られる場合、すでに痛みが生じている可能性が高いです。
このことから、舌で触る前に痛みで発症に気付くことが多いです。
虫歯を発症している方には、舌で患部を触り、気を紛らわそうとするケースがよく見られます。
しかし、このような行動は症状が悪化し、さらに気になってしまう原因となります。
また舌で触れることにより、一時的に痛みが紛らわせたとしても、穴が開いている場合は必ず削らなければいけません。
そのため、痛みがある時点ですぐ通院することを考えてください。