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妊娠中の女性の身体では、さまざまな変化が起こります。
そのため、日々の過ごし方も、妊娠する前とはかなり変わってくる可能性が高いです。
また妊娠中は、妊娠していないときと比べて歯周病を発症する可能性が高まります。
今回は、妊娠中の歯周病における原因や主な対策について解説します。
妊娠中は、女性ホルモンが増加して歯周病菌の活動が活発になるため、歯茎が炎症を起こしやすくなります。
また悪阻(つわり)の影響でブラッシングが十分にできず、口内環境が不衛生になりがちです。
さらに妊娠中は食生活にも変化が起こりやすく、甘いものや酸っぱいものなどを欲する機会が増えます。
これにより、口内が酸性に傾いたり、食べカスが残りやすくなったりすることがあります。
歯周病の直接的な原因はプラークであるため、こちらも発症の原因になります。
自宅でできる妊娠中の歯周病対策としては、まずこまめなブラッシングとマウスウォッシュの使用が挙げられます。
体調が優れているときを見計らい、ヘッドの小さな歯ブラシで丁寧に口内をブラッシングします。
悪阻がひどくブラッシングができない場合は、水やマウスウォッシュでうがいをするだけでも、ある程度歯周病のリスクは軽減されます。
また水分をこまめに摂り、唾液の分泌を促すことも大切です。
さらに、妊娠中は間食が増えがちですが、砂糖が多い飲食物はなるべく控えるようにしましょう。
妊娠中は口内環境が変化しやすいため、3~4ヶ月に1回は歯科クリニックで定期検診を受けましょう。
定期検診であれば、そこまで身体に大きな負担がかかる心配はありません。
またスケーリングなどの歯周病治療についても、悪阻が落ち着き、胎児の発育が安定する妊娠16~27週頃であれば受けることが可能です。
ちなみに、定期検診の際は単純に歯周病の状態をチェックしてもらうだけでなく、ブラッシング指導もあわせて受けることをおすすめします。
自身に合った正しいブラッシングを身に付けることで、妊娠中の歯周病を予防しやすくなります。
妊娠中は常に身体が重く、気分も優れない状態になるケースがあります。
このことから、口内環境にまで気を遣っている余裕がないかもしれません。
それでも、歯周病はおそろしい疾患ですし、出産後もなかなか歯科クリニックを訪れる時間は確保できないことが予想されます。
そのため、少しでも歯周病を予防できるよう、できる範囲で生活における工夫をすることが大切です。