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歯周病を発症している方は、ある程度食事内容に制限を設けなければいけません。
何でも好き放題食べていると、症状が悪化するおそれがあります。
特に注意したい食べ物に辛いものが挙げられますが、実はこちらは歯周病予防効果もあるとされています。
今回はこれらの点について解説します。
歯周病の方が辛いものを食べることで、刺激が加わり、症状が悪化することが考えられます。
具体的には、辛いものに含まれるカプサイシンなどの成分が口内の粘膜を刺激し、炎症をひどくすることがあります。
特に歯周病による歯茎の炎症を起こしている方は、痛みも感じやすくなります。
また歯周病によって歯茎が舌に下がると、象牙質が露出して知覚過敏を引き起こすことがあります。
このようなケースでは、辛いものを食べることでしみやすくなります。
歯周病の方が食べない方がいい辛いものとしては、主に唐辛子やスパイスが含まれているものが挙げられます。
具体的には、キムチやカレーといった食べ物です。
また辛いだけでなく、熱さもあるものには特に注意が必要です。
例えばカレースープやキムチ鍋など、熱い料理は歯茎を刺激し、歯周病の症状を悪化させてしまいます。
さらに、唐辛子がふんだんに使用されたせんべいなど、辛くて硬いものも避けるべきです。
辛いものは歯周病の方にとって決して摂るべきものではありませんが、実は唐辛子の成分であるカプサイシンには歯周病予防効果があるとされています。
カプサイシンは、カプサイシノイドという天然の有機化合物の一種で、炭素・水素・酸素・窒素から構成されています。
またカプサイシンには、破骨細胞という細胞の働きを間接的に抑制し、歯槽骨の吸収を抑制してくれる効果があります。
こちらは新潟大学の教授が研究によって明らかにした内容です。
あくまで対症療法的な効果であるため、これだけで歯周病が予防できるとは限りません。
しかし、歯周病予防と並行して採り入れれば、ある程度効果的だと言われています。
辛いものは、決して歯周病を発症している方にとって良いものではありません。
しかし、カプサイシンの働きについては、歯周病予防に一役買ってくれる可能性があります。
また歯周病を予防するには、丁寧なブラッシングや歯科クリニックでの定期検診なども必要不可欠です。
ただし、それと同じくらい食生活の改善も重要であるため、歯周病予防効果のある野菜や果物などを多く採り入れることも意識しましょう。