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【東松山の歯医者で歯周病治療】歯周病と鼻の症状の関係について

歯周病と言えば、歯茎にダメージを与える疾患というイメージが強いです。
もちろんこちらは事実なのですが、間接的に口内以外の症状を出現させることもあります。
具体的には、歯周病が進行すると間接的に鼻の症状につながることが考えられます。
今回は、歯周病と鼻の症状の関係について解説します。

歯周病が鼻の症状を引き起こす原因

歯周病が鼻の症状を引き起こすのは、主に副鼻腔炎を発症したときです。

副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔という空洞の粘膜がウイルスや細菌、アレルギーなどによって炎症を起こす疾患です。
一般的には蓄膿症と呼ばれます。

歯周病菌が上顎の奥歯の根元から、歯の奥にある上顎洞という空洞にまで感染を広げると、副鼻腔炎を発症します。
下顎の歯は副鼻腔とつながっていないため、下の歯の歯周病が原因で副鼻腔炎になることはありません。

ちなみに副鼻腔炎は、発症から4週間以内のものを急性副鼻腔炎、症状が3ヶ月以上続くものを慢性副鼻腔炎に分類されています。

副鼻腔炎が引き起こす鼻の症状

歯周病が原因で発症する副鼻腔炎は歯性副鼻腔炎と呼ばれ、こちらはさまざまな鼻の症状を引き起こします。

まず、鼻が詰まったり、ドロッとした黄色い膿のような鼻水が出てしまったりすることがあります。
また歯周ポケットから発生した揮発性硫黄化合物というものが鼻腔に届くことで、口臭がきつくなり、鼻に抜けるような嫌なニオイを感じることもあります。

ちなみに歯性副鼻腔炎は、頬や目の周りの痛み、顔を動かしたときに響く痛みなどを引き起こすことも考えられます。

歯周病と花粉症の関係について

前述の通り、歯周病が原因の副鼻腔炎には鼻の症状を引き起こす可能性があります。
その他、歯周病は花粉症とも関係があります。

花粉症の時期に鼻づまりがひどくなると、口呼吸をしてしまいがちです。
口呼吸によって口内が乾燥すると、唾液による自浄作用が低下し、歯周病菌が繁殖しやすくなるため、歯周病が悪化することがあります。

つまり歯周病が鼻の症状につながるだけでなく、鼻の症状が歯周病を助長するケースもあるということです。

もちろんこのようなケースでは、歯周病対策だけでなく、花粉症対策も取らなければなかなか症状は改善しません。

まとめ

歯周病は軽度の場合、口内の症状だけで済むことも多いですが、進行するとそういうわけにもいきません。
さまざまな全身の症状につながる疾患のため、少しでも症状がある場合は早めに改善する必要があります。
もちろん、普段から歯周病を発症させないために、ブラッシングや歯科クリニックでのプロフェッショナルケアについても徹底することが求められます。

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