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歯周病は口内のプラークに含まれる歯周病菌が原因で発症し、発症後は歯茎が腫れたり、少しの刺激で血が出たりするようになります。
また歯周病の影響は口内だけにとどまらず、身体の皮膚にも悪影響を及ぼすことがあります。
今回は、歯周病が皮膚に与える具体的なデメリットについて解説します。
歯周病にかかると、肌の老化が促進されてしまうことがあります。
歯周病は感染症の一種であり、放置しても完治することはありません。
むしろ、治療を受けなければどんどん症状は悪化します。
また歯周病による慢性的な炎症は、コラーゲンの分解を促進し、肌のハリや弾力の低下につながる可能性があります。
さらにたるみやシワも引き起こし、実年齢よりも老けて見られやすくなります。
歯周病が皮膚に与えるデメリットとしては、ニキビやアレルギー性皮膚炎の悪化も挙げられます。
歯周病による炎症は、肌の新陳代謝を低下させるおそれがあります。
新陳代謝が下がると、ニキビなどの肌トラブルを悪化させることにつながります。
また歯周病を発症すると、炎症性サイトカインというものが分泌されます。
炎症性サイトカインは、通常病原体の排除や組織の修復に重要な役割を果たすものですが、過剰に分泌されると皮膚トラブルを引き起こします。
具体的には、アトピーなどのアレルギー性皮膚炎の症状を悪化させることが、研究で示されています。
つまり、すでに肌荒れが起こっている方は、歯周病を発症することでより症状が悪化しやすくなるということです。
歯周病の発症は、病的な皮膚疾患を引き起こすこともあります。
具体的には、掌蹠膿疱症や外歯瘻などにつながることが考えられます。
掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に水ぶくれができる疾患です。
こちらは特に口内の炎症が憎悪因子になることがあります。
また極めて稀なケースではありますが、歯周病による膿が口内から皮膚の外に排出され、ニキビのような症状として現れることがあります。
これは外歯瘻と呼ばれるもので、放置すると治療は極めて困難になります。
歯周病に対し「歯茎が腫れる病気」「歯茎から血が出る病気」というイメージを持っている方は多いかと思います。
しかし、口内以外の疾患につながるということについては、そこまで理解している方は多くないのが現状です。
歯周病は前述した皮膚への悪影響だけでなく、さまざまな全身疾患と関連のあるおそろしいものです。
そのため、少しでも症状が確認できる場合、早めに歯科クリニックで診てもらいましょう。