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虫歯を徹底的に予防したい方は、甘いものを断ったり、1日に何度もブラッシングをしたりすることがあります。
しかし、このような習慣を長期間続けるのは大きな負担になります。
そのため、食べるだけである程度虫歯予防効果が得られるものを摂取すべきです。
今回は、虫歯予防に梅干しが効果的な理由を中心に解説します。
梅干しを摂取すると、クエン酸の働きにより、唾液の分泌量が増加します。
人の唾液には菌を抑制する働きがあるため、梅干しを食べて唾液の量を増やせば、虫歯菌の働きも抑えてくれるという仕組みです。
クエン酸が直接歯に作用するわけではありませんが、虫歯を予防するにあたって唾液は必要不可欠です。
また梅干しの虫歯予防効果が特に高まるのは、食後すぐのタイミングです。
食後は口内が酸性に傾き、虫歯菌が発生しやすくなりますが、梅干しを食べることで口内が中和されてアルカリ性に戻っていきます。
梅干しと言えば酸っぱい食べ物の代表格であり、食べなくても見ただけで唾液が分泌されるくらいです。
そのため、「梅干しは酸性ではないの?」という疑問を抱いた方もいるでしょう。
勘違いされがちですが、梅干しは酸っぱい食べ物でありながら、アルカリ性の食品です。
クエン酸などの有機酸は確かに酸っぱい味をもたらしますが、食品の分類としてはアルカリ性に含まれます。
実際梅干しを灰にして水に溶かし、リトマス試験紙で調べたときには青色を示します。
リトマス試験紙は液体に触れたときに色を変える性質があり、酸性なら赤、アルカリ性なら青に変化します。
虫歯予防として梅干しを摂取するのは良いことですが、塩分が多く含まれるため、摂りすぎには注意が必要です。
文部科学省のデータによると、梅干し1個には3.6gの塩分が含まれています。
厚生労働省で定められている1日の食塩摂取量の目標値は、男性が7.5g未満、女性が6.5g未満です。
つまり梅干しを1個食べるだけで、1日の食塩摂取量の半分を摂取してしまうということです。
もちろん他の食材にも塩分は含まれているため、基本的には1日1個にすることが望ましいです。
梅干しは酸味の強い食品でありながら、アルカリ性食品に分類されるという少し変わった食べ物です。
また虫歯予防効果だけでなく、食欲増進や動脈硬化予防、アンチエイジングなどの効果も期待できます。
ただし、梅干しの摂取だけで虫歯を完全に防ぐことはできないため、あくまでブラッシングなどのセルフケアはあわせて行わなければいけません。