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ラミネートベニアは、歯をわずかに削った部分に対し、セラミックでできた薄い板を貼り付ける審美歯科治療の一つです。
クラウンよりも歯を削らず、自然な白さの歯を手に入れられるのがメリットですが、こちらは場合によっては頻繁に外れることがあります。
今回は、ラミネートベニアがすぐ外れる原因について解説します。
起きているとき、寝ているときに限らず、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方はラミネートベニアが外れやすくなります。
通常リラックスした状態では、上下の歯が1~2mm程度離れていますが、歯ぎしりや食いしばりがある方は常に噛み合っている状態です。
またこちらの行為によって歯にかかる負荷は、300kg以上にもなるとされています。
そのため、ラミネートベニアが外れたり、破損したりするリスクは高まります。
ちなみに歯ぎしりや食いしばりは自覚症状が少ないため、マウスピースを装着して負担を軽減しなければいけません。
硬い食べ物を好んで食べるという方も、ラミネートベニアが頻繫に外れやすくなります。
ラミネートベニアの接着強度については、年々上昇してきてはいますが、硬い食べ物などの負担が蓄積するとどうしても接着力は弱くなります。
そのため、煎餅などの硬度が高いものや、スルメなど噛み切るのに力が必要なものはなるべく避けるのが無難です。
もし硬いものを食べたいというのであれば、ラミネートベニアが装着されている部分を避けて噛んだり、食べ物のサイズを小さくしたりといった工夫が求められます。
ラミネートベニアがすぐ外れる原因としては、噛み合わせの異常も挙げられます。
具体的には、前歯の噛み合わせの異常である切端咬合がある方は、ラミネートベニアにおける失敗が起こりやすくなります。
正常な噛み合わせでは、上の前歯は少し前方に位置し、下の前歯とすれ違うような形で噛み合うようになっています。
しかし切端咬合がある方は、上下の前歯がほとんど同じ位置にあるため、歯の先で噛み合う形になります。
そのため、ラミネートベニアに加わる力はどうしても強くなってしまいます。
ラミネートベニアは、本来非常に寿命が長い補綴物です。
正しいメンテナンスを行っていれば、10~20年使用することも不可能ではありません。
しかし患者さんの噛み合わせや食生活などに問題がある場合は、すぐに外れたり、短期間で再治療を余儀なくされたりすることもあります。
そのため、装着する前から生活における注意点などは把握しておきましょう。