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メタルボンドは、歯の土台に合わせて金属を鋳造し、外側の見える部分にセラミックを使用するクラウンの一種です。
こちらは歯の見た目をキレイにする審美歯科治療で用いられ、強度が非常に高いことで知られています。
また、メタルボンドには他にも意外なメリットがあります。
今回はこちらの内容について解説します。
メタルボンドの意外なメリットとしては、まず治療としての歴史が長いということが挙げられます。
メタルボンドが初めて登場したのは、今から70年以上も前である1950年代です。
日本の歯科クリニックでも、何十年も前から採用されています。
そのため、多くの症例やエビデンスが蓄積されていて、信頼性は比較的高い治療だと言えます。
ちなみに審美歯科治療では、すべてセラミックで形成されているオールセラミックが人気ですが、メタルボンドはオールセラミックよりも歴史が長いです。
メタルボンドは、歯ぎしりが見られる方や、普段スポーツをする方に向いています。
こちらは強度や耐久性に優れていることが理由です。
歯ぎしりは自覚症状がないことも多く、気付かないうちに歯に対して数百kgもの力を欠けているケースもあります。
またスポーツを行う際は歯を食いしばりやすいことから、強く噛んでも問題ない補綴物が適しています。
メタルボンドは、これら問題を解決できる補綴物です。
ちなみに、万が一歯ぎしりやスポーツで破損してしまったとしても、メタルボンドは修理がしやすいです。
セラミック部分が欠けてしまっても、金属部分が無傷ならセラミックの修理だけで済みます。
メタルボンドは基本形があるものの、設計の柔軟性は比較的高めです。
例えばどこまで金属で覆ってどこまでを陶材で覆うか、アタッチメントのような義歯を安定させるための構造をつけるかなどを検討できます。
これらの設計は、オールセラミックでは行うのが難しいです。
またメタルボンドの場合、それぞれのケースに応じて設計を変えることにより、前歯でも奥歯でも使用できます。
さらに、5歯以上のロングスパンでも適用可能です。
メタルボンドの耐久性や強度の高さについては、多くの方に知られているところですが、安全性などは意外と知られていないかもしれません。
そのため、他のセラミック素材を選ぼうとしている方は、前述したメリットも考慮した上で再度比較検討してみてください。
もちろん、メタルボンドを選択することがもっとも正しいというわけではありませんので、もっとも適した素材を歯科医師とともに決定しましょう。