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子どもの歯は、乳歯の時点ですでに形状が歪だったり、通常の歯にはない特徴を持っていたりすることがあります。
また、このような形態異常は、種類によって対処の仕方もさまざまです。
今回は、子どもの歯に見られる“カラベリー結節”の概要やデメリット、主な治療法などについて解説したいと思います。
カラベリー結節とは、上の奥歯の内側に形成される出っ張りのことをいいます。
乳歯の場合、上顎第二乳臼歯(乳歯列の一番奥)、永久歯の場合、上顎第一大臼歯(永久歯列の奥から2番目)の上顎側に多く見られます。
形状としては変わっていますが、同じく歯に出っ張りが見られる中心結節とは違い、出っ張った部分が折れる可能性は極めて低いです。
先ほども触れたように、カラベリー結節は中心結節とは違い、折れるリスクがほとんどありません。
そのため、急いで除去するなどの治療は不要ですが、結節があることにより、歯ブラシが非常に当てにくく、それによって磨き残しが多くなります。
このような磨き残しにより、虫歯のリスクが高くなるため、注意が必要です。
また、カラベリー結節は上顎の奥歯における内側に見られるものであり、出っ張りがあることになかなか気付けないこともあります。
出っ張りに気付かないままでいると、常に虫歯のリスクが高い状態が続いてしまうため、定期的に歯科クリニックに通い、検診を受けることで早期発見を促すことが大切です。
カラベリー結節は、特に影響がなければ経過観察を行いますが、カラベリー結節があることにより、歯磨きがしにくく、プラークや細菌が溜まりやすい状態である場合は、シーラントで対処するケースが一般的です。
シーラントは、虫歯になりやすい奥歯を歯科用のプラスチックで埋める治療です。
カラベリー結節ができた部分の周辺は、溝のようにくぼんでしまうケースも多く、こちらをあらかじめ埋めることにより、虫歯菌が溝の奥に入り込まないようにします。
また、シーラントにはフッ素も含まれているため、虫歯が進行しやすい乳歯の歯質自体を強くする効果も期待できます。
ここまで、カラベリー結節の概要やデメリット、治療法などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
カラベリー結節は、子どもの歯並びや噛み合わせに重大な悪影響を及ぼすものではありません。
ただし、ブラッシング不足による虫歯や歯周病のリスクは高まるため、形成されているのが判明した時点で、必ず歯科クリニックに相談してください。