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虫歯治療を行った後は、患部に詰め物や被せ物を装着して穴を塞ぎます。
そのため、本来であれば治療する前よりも噛み合わせが良くなり、咀嚼しやすくなっているはずです。
しかし、場合によっては虫歯治療後の噛み合わせに違和感を覚えることもあります。
今回はこちらの違和感における原因について解説します。
虫歯治療後の噛み合わせにおける違和感は、詰め物や被せ物が高いことで起こる可能性があります。
しかし、実際は高いわけではなく、高く感じているだけのケースが多いです。
人間の歯は、骨に直接固定されていません。
歯と歯の間には歯根膜という膜が存在し、クッションの役割を果たしています。
新しい詰め物や被せ物の装着によって発生する多少の違和感は、歯根膜のクッション効果により、数日で自然に軽減します。
つまり、実際はそれほど高くないということです。
しかし虫歯治療後数週間、数ヶ月経っても違和感がある場合は、本当に高い可能性があるため、歯科クリニックで調整してもらいましょう。
虫歯治療後、しばらく経ってから噛み合わせの違和感が生じる場合、詰め物や被せ物が摩耗している可能性があります。
特にプラスチックの補綴物を使用した場合、このような現象が起こりやすいです。
プラスチックは銀歯と比べて審美性に優れている上に、歯を削る量も抑えることができます。
しかし、経年劣化で噛み合わせに影響を及ぼしたり、色が変色したりするデメリットがあります。
またそのまま使い続けると、より噛み合わせは悪化し、咀嚼や発音への影響も大きくなります。
虫歯治療では抜歯を伴うこともありますが、忙しい等の理由で抜歯を行った後にそのまま放置すると、噛み合わせに不具合が出る可能性があります。
抜歯をして歯を失うと、抜けていない側の歯ばかりで噛むようになります。
そのため、噛み合わせのバランスが崩れ違和感が生じます。
また歯がない部分を放置していると、抜けた歯と噛み合っていた歯が、抜けた歯のスペースに伸び出てくることもあります。
さらに抜けた歯の両隣の歯が寄ってきたり、傾いてきたりすることも考えられるため、抜歯後はすぐに補綴物を装着しなければいけません。
虫歯治療は、虫歯を治すことだけが目的ではありません。
虫歯菌に侵された部分を除去し、本来の咀嚼機能や発音機能を取り戻すことが大きな目的です。
そのため、治療後に違和感があるということは、虫歯治療の目的を果たしていないということになります。
また違和感の放置はさらなるトラブルを招くため、早めに歯科クリニックに相談しなければいけません。