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リスクファクターは病気の発生や進行の原因になる要素、または特定の病気の発生率を高める因子のことであり、危険因子とも呼ばれています。
歯周病における主なリスクファクターは、口内に残存するプラークですが、実は他にもいくつか存在します。
今回は、歯周病の主なリスクファクターについて解説します。
歯並びがガタガタだったり、一部の歯を失っていたりする場合、歯周病を発症するリスクが高まります。
歯並びが悪い場合、どうしてもブラッシングをしにくいところが多くなり、磨き残しが増える傾向にあります。
さらに噛み合わせも悪くなり、食べカスが詰まることで多くのプラークが形成されます。
また、詰め物や被せ物などの補綴物で不具合が起こることも、歯周病のリスクファクターです。
具体的には補綴物の形状やサイズが合っていない場合、外れてしまったり隙間ができたりして、その部分にプラークや歯石が蓄積しやすくなります。
歯周病のリスクファクターとしては、喫煙も挙げられます。
タバコにはタールという成分が含まれていますが、こちらは歯の表面にへばりつく性質があり、プラークにとっては絶好の温床になります。
またタバコに含まれるニコチンにも血管の収縮作用があり、歯茎に酸素や栄養素が運ばれるのを阻害します。
さらに、喫煙をしている方は唾液の分泌量が減少します。
そのため、口の中を洗い流す自浄作用が弱まり、食べカスやプラークがとどまりやすくなります。
糖尿病がリスクファクターとなり、歯周病を引き起こすこともあります。
糖尿病を発症すると、身体の免疫力が低下し、あらゆる感染症のリスクが高まります。
ここでいう感染症には、当然歯周病も含まれています。
また糖尿病を患っている方は、一度歯周病を発症すると、非常に速いスピードで進行します。
そのため、気付いたら重度の歯周炎になっていることも考えられます。
ちなみに、歯周病によって増加した歯周病菌が血液中に侵入し、インスリンの働きを悪くすることで糖尿病が悪化するケースもあります。
つまり、歯周病が糖尿病のリスクファクターになることもあるということです。
歯周病は非常に感染者数が多い病気であり、放置していると口内だけでなく、身体全体も重大なダメージを受ける可能性があります。
またリスクファクターも多く存在するため、予防するにはまずリスクファクターを知り、生活を見直さなければいけません。
もちろん、日々のデンタルケアを欠かさず行い、定期的に歯科クリニックで検診を受けることも大切です。