歯周病はさまざまな症状を引き起こす疾患であり、自身の口内で起こる症状だけでなく、口臭という周囲の方を巻き込んでしまう症状が出ることもあります。

また歯周病から来る口臭は強烈ですが、自身ではなかなかニオイに気付くことができません。

今回はなぜニオイに気付かないのか、その理由について解説します。

 

ニオイに順応するから

 

歯周病による口臭は腐ったタマネギのニオイなどに例えられるほど強い臭気が特徴ですが、人はニオイに順応する生き物であるため、自分ではなかなか気付けません。

たとえ強烈なニオイだったとしても、そのニオイを常に嗅ぎ続けることになるため、すぐに慣れてしまうということです。

ニオイへの順応性が高いということ自体は、生き物として生きていくためには有利な能力だと言えます。

いつまでもニオイが気になっていては、他のことに集中できなくなります。

しかし口臭に気付かないということは、歯周病を発症していることや、周囲の方に迷惑をかけていることにも気付かないということになります。

 

指摘される機会が少ないから

 

人に指摘される機会が少ないことも、自分では歯周病から来る口臭に気付きにくい理由です。

例えば、会社の同僚に口臭がきつい方がいるとします。

もちろん関係性にもよりますが、このようなケースで「口臭がしますよ」とストレートに伝えられる方は少ないでしょう。

そのため、自身は歯周病による口臭を発していないと思っていても、それは周りが気を遣っているだけかもしれません。

 

自身で歯周病から来る口臭に気付く方法

 

歯周病が原因の口臭に自分自身で気付くためには、セルフチェックを行うのが一番です。

簡単な方法としては、唾液やビニール袋を使用した方法があります。

まず舌の上や歯と歯茎の間などを指で触り、ニオイを嗅いでみましょう。

このとき強いニオイを感じる場合、口臭もかなりきつい可能性が高いです。

またビニール袋に息を吹き込んだ後、一度密閉してから中のニオイを嗅ぐことでも、口臭があるかどうかがわかります。

正確に悪臭の有無をチェックするためには、清潔なビニール袋を用意しましょう。

ビニール袋がない場合は、コップで代用しても構いません。

 

まとめ

 

歯周病は非常に発症率が高く、特に中高年の方はかなりの確率で発症します。

中程度～重度にまで進行すると、口臭もかなり強くなるため、早めに対処することが大切です。

また歯周病から来る口臭は、口臭をケアできるサプリメントなどでは完治しません。

歯科クリニックで歯周病治療を受け、根本から治さなければ、いつまでも口臭に悩まされ続けることになります。