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子どもの歯に見られる問題の一つに、すきっ歯というものがあります。
こちらは、空隙歯列とも呼ばれるもので、歯と歯の間の隙間が大きい状態を指していて、放置するとさまざまな問題が生じます。
ここからは、子どものすきっ歯におけるデメリットについて解説したいと思います。
子どものすきっ歯は、歯と歯の間が広く開いている状態のため、噛み合わせが悪いケースが多いです。
噛み合わせが悪いと、食べ物を噛み砕くのが難しく、食べられるものが限定されてしまいます。
また、噛み合わせが悪いと、顎周りの筋肉に負担がかかり、頭痛や肩こりを発症するおそれもあります。
さらに、十分に噛み砕くことなく食べ物を飲み込んでしまうと、食べ物の消化に時間がかかるため、胃腸の負担が大きくなります。
こちらは、消化不良につながり、腹痛や下痢を引き起こすことも考えられます。
すきっ歯の子どもは、歯と歯の間の隙間から空気が漏れてしまいます。
そのため、発音にも悪影響が及びます。
特に、すきっ歯の子どもはサ行の発音がとても苦手です。
サ行は別名歯擦音とも呼ばれ、前歯をこすり合わせて音を出す必要があるため、空気が漏れると正しい発音になりません。
また、サ行と同じように、タ行やナ行、ラ行の発音についても、歯の隙間の影響を受けやすいです。
ちなみに、英語の発音では、“TH”や“S”など、サ行と同じような発音をする単語を口にするのが困難になる可能性があります。
まだ幼い子どもであれば、それほど気にしないかもしれませんが、ある程度大きくなるにつれて、自身がすきっ歯であることが子どものコンプレックスになる可能性があります。
特に、思春期の子どもは、大きなコンプレックスを感じ、話すときに手で口元を隠したり、大きな口を開けて笑うのを躊躇したりすることも考えられます。
また、子どもは大人と違い、見た目に関する悪口なども平気で言ってしまうことがあります。
そのため、すきっ歯の子どもは、他の子どもに特徴をからかわれる可能性があり、こちらは大きなストレスにつながります。
ちなみに、前述した発音の悪さをからかわれる可能性もあります。
ここまで、子どものすきっ歯におけるデメリットについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
すきっ歯であることにより、食事や会話、その他の日常生活においてもデメリットが生じます。
そのため、子どもにすきっ歯が見られる場合、親御さんは歯科クリニックに相談し、必要に応じて小児矯正を受けさせることも検討してください。