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歯周病は老若男女関係なく、誰もが発症のリスクを抱える感染症です。
そのため、常に予防することを意識した生活が求められます。
特に中高年にあたる年代の方は、歯周病のリスクが高いため、注意しなければいけません。
今回は、中高年の方が歯周病になりやすい主な理由について解説します。
中高年の方が歯周病になりやすい理由としては、まず歯茎が老化することが挙げられます。
中高年に差し掛かると、これまで引き締まっていた歯茎が老化して痩せ細り、プラークが溜まりやすくなります。
また、歯茎の免疫力も低下するため、歯周病菌によるダメージを受けやすいです。
さらに、老化した歯茎は、歯周病菌による炎症を治癒する力も強くありません。
そのため、一度侵食されると、歯周病はどんどん悪化する傾向にあります。
中高年の方はさまざまな疾患のリスクがあり、こちらが歯周病につながることもあります。
具体的には、糖尿病や高血圧症といった疾患です。
糖尿病と歯周病は、密接な関係にあります。
糖尿病を発症すると、細菌に対する抵抗力や組織の修復力が低下したり、口腔内の乾燥が生じたりします。
そのため、歯周病のリスクは通常よりも高まります。
また、高血圧症を患っている方は、治療薬として降圧剤を服用することがあります。
降圧剤は、歯周病の症状を悪化させる可能性があります。
こちらは、薬物性歯肉増殖症というもので、薬の副作用によって歯茎が腫れてしまうというものです。
それほど発症率は高くありませんが、降圧剤を服用している方のすべてに発症のリスクがあります。
中高年の方が歯周病にかかりやすい理由としては、ストレスが溜まりやすいことも挙げられます。
中高年の方の中には、職場などにおいて責任のある立場を任されている方も多いです。
そのため、知らず知らずのうちにストレスを感じているケースが多いです。
また、更年期障害などの影響により、ストレスが溜まりやすくなることもあります。
人はこのようなストレスにさらされると、主に交感神経が優位になり、唾液があまり分泌されなくなります。
結果的に、歯周病菌に対抗できず、歯周病を発症しやすくなります。
中高年の方は、歯周病にかかりやすい上に、症状を改善させる能力も弱まっている可能性があります。
そのため、日頃からブラッシング、食生活の改善といったセルフケアを強く意識しなければいけません。
また、症状が悪化する前に治療できるよう、歯科クリニックで定期検診や歯石取りなどを行うのも大切です。
歯周病の進行具合は、患者さん自身ではなかなか判断できません。