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子どもの乳歯は、永久歯と比較してやわらかく、虫歯になりやすいという特徴があります。
さらに一度虫歯を発症すると、瞬く間に症状が進んでしまいます。
またただでさえ歯質が弱い乳歯ですが、より弱くなってしまうこともあります。
今回はこちらの主な原因について解説します。
乳歯がより弱くなってしまう理由としては、まずエナメル質形成不全が挙げられます。
歯の一番外側には、エナメル質という非常に硬い層がありますが、エナメル質形成不全の子どもはこちらが極めて薄くなっています。
そのため、歯の表面が凸凹だったり、象牙質が剥き出しになっていたりすることがあります。
またエナメル質形成不全の主な原因は遺伝です。
両親のいずれかに同じ症状が見られる場合、子どもに遺伝することがあります。
さらに、胎児のころにお母さんの栄養不良などがあった場合、子どもの乳歯のうち何本かだけエナメル質形成不全になることも考えられます。
子どもの口内に問題ない乳歯が生えてきたとしても、栄養が不足していると歯質は低下します。
具体的には、カルシウムやリン、タンパク質やビタミン類などの不足です。
カルシウムが不足すると、歯から身体にカルシウムが溶け出して歯質の低下につながりますし、リンが足りないと歯が正常に発達しません。
またタンパク質は歯だけでなく、歯茎や歯根膜、歯槽骨といったあらゆる歯周組織を形成しています。
そのため、不足すると歯以外も弱体化が見られます。
さらにビタミン類が不足すると、身体がエナメル質の形成や象牙質の保護、カルシウムの代謝の促進といった効果を発揮しにくくなります。
歯のブラッシングはすればするほど良いと思われがちですが、実際はそうではありません。
子どもの歯を強く磨きすぎると、歯の表面が傷ついて汚れが入り込みやすくなってしまいます。
すると口内の細菌はどんどん増殖し、やがて虫歯になります。
つまり歯を磨きすぎると、虫歯に弱い歯になってしまうということです。
また過剰なブラッシングは、知覚過敏のリスクも高めます。
ブラッシングによってエナメル質が削れると、象牙質が見えてしまい、少しの刺激でも歯がしみてしまいます。
子どもの歯のトラブルは、親御さんのサポートがあって初めて回避できます。
子どもの力だけでは、どうしても十分な予防歯科効果を得ることはできません。
また子どもの頃から何度も歯科クリニックに連れて行ってしまうと、トラウマができ大人になっても通院しなくなってしまいます。
そのため、歯のトラブルはそもそも発生させないことが一番です。